参院選 自民・新人が初当選 大分

参議院議員選挙は11日に投開票され、大分選挙区では自民党・新人の古庄玄知さんが初の当選を決めました。一夜明けた心境を聞きました。

過去最多の6人が1議席を争い、古庄さんが22万8417票を獲得して当選しました。

国東市出身の古庄さんは、2回目の国政挑戦でした。6年前の選挙で1090票差で敗れた国民民主党・現職の足立信也さんに4万5000票を上回る差をつけ、雪辱を果たしました。

「しらしんけん大分のためにガンバロー」

古庄さんの応援のため5回来県した安倍元総理の訃報を受けて、万歳ではなく、国会に送り出すガンバローコールで士気を高めました。

古庄玄知さん:

「このご恩は私国政の場に行って必ず安倍元総理に報いる、お返ししたい」

一夜明け、初めての国政への抱負を語りました。

古庄玄知さん:

「今までの法律では日の当たらなかった部分、権利救済ができなかった部分に対して積極的に意見を述べて法律の整備をしていきたい」

強い地盤のある国会議員をトップに県内くまなく選挙活動を行ったことや、公明党との相互推薦が実現し、強固な協力体制が組めたことなどが勝因だと陣営の関係者は分析しています。県内の投票率は52.98%で前回と比べると2.44ポイント上昇しました。今回の参院選について街の人は。

大学生インタビュー:

「今のままだと誰に入れても変わらないと思っているもう少し昔の考えに凝り固まった政治ではなく世界に目を向けてほしい」

2歳児を育てる母インタビュー:

「児童手当の制限が厳しいので子育てがしやすいようになったらいい」

会社員(40代)インタビュー:

「もらっている給料自体は日本は上がっていないアメリカは上がっているのに国民が疲弊しているという認識を政治家は持っているのだろうかと疑問」

一方、4回目の当選を逃した国民民主党の足立さんは。

足立信也さん:

「弱小政党でずっと(国会の)対応をしないといけない中で、私自身もそれ以外の部分も(敗因は)運動量の不足だと思う」

大分を含む一人区は全国で自民が28議席を獲得し、野党系は4議席にとどまりました。

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