尾身会長らが岸田首相と会談 「行動制限は必要ない」

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長や厚生労働省の専門会会合座長の脇田隆字座長らが11日、官邸を訪れ岸田首相と会談し、直近の急激な感染者増についての対策を提言した。会談後尾身会長が取材に応じ、事実上第7波に入ったとの認識を示し、当面行動制限は必要ないと述べた。

「新たな波が来たことは間違いない」

 取材で尾身会長が語ったところによると、首相との会談では直近の感染状況の説明を行い、新しい変異株である「BA.5」が広まりつつあること、3回目のワクチンを受けた人の免疫効力が下がっている可能性があることを説明。改めて医療提供体制、検査体制、ワクチン接種体制の整備強化、基本的な感染対策の徹底を求めたという。

 また現状認識について聞かれ「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ「第7波」に突入したとの認識を示した。今後の対策については、「感染リスクが高い場面はこれまでと変わらない。できることをやれば行動制限は今の段階では必要ないと(首相に)申し上げた」と語った。

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