【参院選2022】伸ばして固めて自民2勝 神奈川選挙区出口調査分析

投票者に占める自民支持の割合と自民候補への投票割合

 第26回参院選神奈川選挙区では自民党が初めて2人当選を果たした。県内投票所で実施した出口調査に照らすと、「支持を伸ばした上でさらに固める」という選挙の基本が徹底されていたことがうかがえる。

 前回(2019年)参院選の同党候補の得票は約91万7千票だったが、今回(22年)は三原じゅん子(約80万7千票)、浅尾慶一郎(約54万4千票)の2氏で135万票あまりを集めた。40万票もの増加の背景は自民支持率と同党候補への投票割合に現れる。

 出口調査によると、当日投票者に占める自民支持は39.8%で前回より5.6ポイント伸ばした。その中から三原氏(48.8%)や浅尾氏(27.9%)へ投票した徹底率は76.7%。こちらも12.2ポイント増やしている。支持ボリューム、その徹底率とも高まれば獲得票が増すのは当然の結果だ。

 一方、期日前の自民支持は27.4%で前回から5.8ポイント落ちたが、徹底率は72.8%で5.7ポイント伸ばした。こちらは縮んだ分を身内の支持を固めてフォローした格好だ。

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