京都御苑に老舗のカフェがオープン!抹茶スイーツやかき氷を楽しめる「SASAYAIORI + 京都御苑」

300年余りの歴史ある老舗「笹屋伊織」が、2022年5月20日、京都御所のある京都御苑にカフェをオープン! 抹茶パフェや抹茶アイス入りのどらやき、かき氷、毎月21日前後にしか味わえない銘菓・どら焼などのスイーツを、洗練された空間で気軽に楽しめますよ。早速訪ねてきたのでご紹介します。

(C)笹屋伊織

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京都御苑に本格スイーツ店が誕生!

(C)笹屋伊織

平安時代から明治維新まで天皇のお住まいであった京都御所や京都大宮・京都仙洞御所、京都迎賓館を含む、約92ヘクタールという広大な敷地を持つ「京都御苑」。現在は立派な木立ちの豊かな緑、桜をはじめ、梅、桃、銀杏など四季折々の草花を楽しめる、京都市民憩いの公園です。

その北側にある公家の近衞(このえ)邸跡という由緒ある場所に、近衞邸跡休憩所が建設され、内部に江戸中期(1716年)創業の京都の老舗和菓子店「笹屋伊織(ささやいおり)」によるカフェ「SASAYAIORI + 京都御苑(ササヤイオリ プラス きょうとぎょえん)」が、2022年5月20日に誕生しました。京都御苑には「中立売休憩所」はありましたが、カフェはなかったのでうれしいサプライズ!

「+(プラス)」には、「老舗和菓子店の枠にとどまらない新たな試みを行う」という意味が込められているそうです。土に還る素材から作られた紙の器を使用し、環境保全への取り組みと京菓子という文化や歴史の継承を考慮したサステナブルでモダンな茶房です。

京都御苑の敷地は、南は丸太町通りから北は今出川通りまで続き、カフェは今出川通り寄りです。市営地下鉄烏丸線「今出川」駅から歩いて5分ほど。

(C)笹屋伊織

メニューを見ると、「抹茶パフェ」をはじめ、抹茶アイスやクリームをサンドした「福来(ふっくら)どらやき」、多彩なかき氷やソフトクリーム、日本茶などのドリンクを楽しめるようです。抹茶ビール、クラフトビールもありますよ。テイクアウトも可能です。ではお店に入ってみましょう。

豊かな緑に包まれたモダンな空間

(C)笹屋伊織

扉の先には、全面のガラス越しにみずみずしい緑に囲まれた、開放感にあふれる空間が広がります。

(C)笹屋伊織

そして、なんと京都御苑で桜の名所として知られる、近衞邸跡の枝垂桜が目の前にあるのです! 時季には最高のお花見スポットになりますよ。

(C)笹屋伊織

白木による天井や柱、インテリアがモダンで洗練されています。とっても清々しく気持ちのよい店内。丸くくり抜かれた窓は、お寺で見かける丸窓を思わせます。その先に広がる緑が絵画のように美しく映えます。

(C)笹屋伊織

カウンター内には軸が架けられ、和の風情を添えています。

抹茶パフェ、福来どらやきを実食

(C)笹屋伊織

まずは店頭のカウンターで「抹茶パフェ」1,100円(税込)を注文します。小ぶりな大人向けのサイズで、筆者にはちょうどよかったです。

宇治抹茶を贅沢に使った笹屋伊織オリジナルの濃厚なアイス、甘さ控えめで品のよい餡にクリームがコクを添え、店内で作るぷるぷるの抹茶ゼリーと白玉とがあいまってバランス抜群!

昔ながらの製法で作られるサクサク香ばしい最中の皮に、全種類を少しずつのせてみました。アイス最中をいただているような味わいで、これもまた美味。量といい味わいといい品のよさを感じる一品です。

(C)笹屋伊織

そして、気になっていた「福来(ふっくら)どらやき」の宇治抹茶スペシャル950円(税込)もいただきます。メニュー名通り“ふっくら”と焼き上げたどら焼の皮で、抹茶アイス、抹茶餡、生クリーム、白玉をサンド。ペーパーに包んでサービスされるので、散策しながら楽しむのに最適。

かぶりつくのはなかなか大変なボリュームなので、まずは白玉をいただいて、少しずつ味わいます。コクのある抹茶餡が、ほどよい甘味のアクセントに。抹茶アイスもどら焼きの皮と一緒だと、冷たさが中和されてスイーツ感がより一層際立ちます。こちらも気軽に楽しめるサイズで、オリジナリティも魅力的。

弘法大師の命日前後限定の「どら焼」も!

(C)笹屋伊織

本日ぜひいただかなければ! と最後に注文したのは、「笹屋伊織」の代表銘菓「どら焼」と抹茶とのセット950円(税込)です。本店の近くにある東寺ゆかりの弘法大師・空海の命日である21日の前後(20~22日)のみの販売。これを目がけて伺ったので、いただかないわけにはまいりません!

竹の皮に包まれた「どら焼」は、一見とてもどら焼きには見えません。こし餡を何重もの薄い生地で巻き込んでいます。薄皮が幾重にも重なりモチモチとした食感が印象的。舌触りなめらかなこし餡と一緒にいただくと、なんともいえないおいしさ。ほろ苦いお抹茶とよく合います。

この銘菓は、東寺のお坊さんから依頼を受けて、お寺の銅鑼(どら)の上で焼いたことから「どら焼」と名付けられたのだとか。元々は東寺だけに納めていたそうですが、そのおいしさが町中に広がり、弘法大師の命日である21日前後に販売するようになりました。

作るのに手間暇がかかるため、日にち限定の販売とのこと。その頃に訪れる際にはぜひ味わってみて下さい。もしくは希少なお土産として、一棹1,620円(税込)で購入することもできますよ。

夏には「かき氷」もおすすめ!

(C)笹屋伊織

これからの季節は「かき氷」がうれしいですね! 宇治金時、いちごミルク、くまさん氷などなど、ぜひお試しあれ。

(C)笹屋伊織

京都御苑の近衞邸跡という贅沢なロケーションに誕生した「SASAYAIORI+京都御苑」。老舗の味わいを気持ちのよいモダンな空間で気軽に楽しめます。散策がてら訪れてみてはいかがですか。

SASAYAIORI+京都御苑

住所:京都府京都市上京区京都御苑3

TEL:075-256-7177

営業時間:10:00~16:30(L.O.16:00)

定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始

アクセス:市営地下鉄烏丸線「今出川」駅より徒歩5分

URL:https://www.sasayaiori.com/store/p-11219/

※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。

※店舗営業については最新情報をご確認ください。

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