長崎ヴェルカ B2へ準備着々 島原で合宿、新戦力も充実

ドライブ練習に励む髙比良(右)=島原市、島原復興アリーナ

 2022~23年シーズンからバスケットボール男子のB2に参戦する長崎ヴェルカが、10月開幕に向けて準備を進めている。8~10日は日本人選手が集まり、島原市内で合宿を実施。伊藤拓摩ゼネラルマネジャー(GM)は「今の時点で体の仕上がりがかなりいい。去年からの積み上げもあるので、さらなるレベルアップができる」と手応えを口にした。
 昨季のB3が5月初旬に閉幕して以来、本格的な合同練習。髙比良寛治、榎田拓真ら9人が、役割に応じた個人メニューをこなした。9日はファン向けに客席を開放。前田健滋朗監督は「どの選手もいいコンディションで入ってくれた」とオフシーズン中の努力を感じ取っていた。
 B2優勝、B1昇格に向けて、6月下旬から新戦力も続々と加入。B2熊本から身長202センチで青学大出身のウィタカケンタ、B1川崎から203センチのパブロ・アギラールを獲得して、昨季からの課題だった“高さ”を補った。スペイン出身のアギラールは母国で代表歴があり、伊藤GMは「パスがうまいので、彼からセットプレーもつくれる」と攻撃面の幅の広がりに期待を寄せる。
 島原合宿に参加したウィタカは外角シュートやドライブの練習に注力。ヴェルカについて「データを見ても速さのあるチームで、今まで経験したことのないスタイル。一つずつ新しいことに挑戦していく」と意欲を見せていた。

「出場時間を獲得してしっかりと戦力になりたい」と意気込むウィタカ=島原市、島原復興アリーナ

 オーストラリア出身で身長188センチのジョーダン・ヘディングも加入。左利きで攻撃力があるガードはフィリピン国籍で、アジア特別枠として外国籍選手2人と同時にコートに立つことができる。同じポジションの髙比良は「チーム内競争がより激しくなる。自分が持っていないものを吸収していきたい」と気合が入っている。
 ヴェルカは10月1、2日の第1節、アウェーの熊本戦でB2デビュー。第2節の8、9日、長崎市の県立総合体育館に香川を迎える。


© 株式会社長崎新聞社