大石知事が石木ダム推進派と13日面会へ 渇水、洪水の苦労聞く

 長崎県は11日、大石賢吾知事が13日に佐世保市と東彼川棚町を訪れ、石木ダム建設推進派の市民、町民と意見交換すると発表した。知事と推進派の面会は2018年7、8月にグループがそれぞれ県庁を訪れ、中村法道前知事に早期完成を要望して以来約4年ぶり。
 大石知事は「石木ダム早期完成」を公約に掲げている。対話による解決を目指して、就任直後の今年3月と4月に同町の建設予定地を訪問。水没予定地に暮らす反対住民と共に現地を歩き、意見に耳を傾けるなど関係構築を図っている。
 県河川課によると、推進派との意見交換も知事が希望した。同市では、「石木ダム建設促進佐世保市民の会」から、1994年の「佐世保大渇水」の苦労や経験について聞く。同町では、川棚川の洪水被害を受けた住民でつくる「石木ダム建設促進川棚町民の会」と、建設のために土地を提供した元地権者でつくる「石木ダム地域住民の会」と会う。


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