参院選の投開票から一夜明けた11日、栃木選挙区で3選を果たした自民党現職の上野通子(うえのみちこ)氏(64)は、宇都宮市内の選挙事務所で記者会見し「誰もが幸せを感じる国の実現を目指し、施策に取り組みたい」と抱負を語った。
約41万票を獲得した今回、初めて全市町で得票数トップを飾った。「自民党はまとまる力が強いと改めて感じた。公明党、自民党系ではない首長の応援も勝因の一つ」と圧勝の理由を分析した。
教育や人材育成の大切さを公約に掲げて戦った選挙戦。「若い人をしっかりと支える」と力を込め、奨学金制度や、結婚・出産子育て支援などの充実を誓った。
選挙戦最終盤に安倍晋三(あべしんぞう)元首相が凶弾に倒れ、所属派閥の領袖(りょうしゅう)を失ったが、今後も一致結束していく姿勢を強調した。教育問題で政策実現を目指す考えも示した。
「やっと終わった」と安堵(あんど)の一方、この日も選挙期間中と変わらず午前5時に目が覚めたという。「国会開会までの間、お世話になった人にあいさつして回りたい」。最後に少しだけ表情を緩ませた。