日本代表、大逆転でW杯メンバーを狙える6人のJリーガー

東アジアサッカー連盟が主催するE1で香港、中国、韓国と対戦する日本代表。

代表メンバーは国内組主体となるが、ここではワールドカップメンバーに食い込めるかもしれないJリーグで活躍中のアタッカーたちを取り上げてみる。

西村 拓真(横浜F・マリノス)

今季公式戦の成績:16試合8ゴール
推しポイント:試合に関与し続ける運動量、ヘディング

西村は今季マリノスに加入したが、今現在“Jリーグで最も強いチーム”において最重要人物といえる。

もともとはFWだが現在のポジションはトップ下。圧倒的な運動量で相手に脅威を与え続け、最近は滞空時間の長いヘディングも大きな武器となっている。

ベガルタ仙台で頭角を現し、ロシアの名門CSKAモスクワに電撃移籍。ロシアではあまり出場機会を与えられず、仙台復帰後の昨年にはJ2降格の憂き目にあった。

しかし海外挑戦後に横浜の地で大化けし、再び世界へと羽ばたいた前田大然のように、西村のサクセスストーリーはここから始まるのかもしれない。

鈴木 唯人(清水エスパルス)

今季公式戦の成績:20試合3ゴール
推しポイント:ここ一番での決定力

先月のU-23アジアカップで宿敵・韓国代表を文字通り“粉砕”した鈴木唯人。

彼の凄さを形容するのは意外と難しい。卓越したトラップ技術などを持っているが、目に見えて華やかなプレーを連発するわけではない。

しかしながら上述の韓国戦で全3ゴールに絡んだように、相手の強烈なプレッシャーを意に介さず、自分の形に持ち込む並外れた感性を持っている。

現時点でまだそれを安定して結果に結び付けられていないが、それでも強い相手にこそ輝きを放つ彼の魅力は捨て難い。

町野 修斗(湘南ベルマーレ)

今季の公式戦成績:26試合10ゴール
推しポイント:長身で1トップを務められる

22歳の町野は、最近の活躍で一気に注目を集めているストライカーだ。

横浜F・マリノス出身だが出番は得られず。移籍先のギラヴァンツ北九州時代に8ゴール(J3)、7ゴール(J2)を決めると、今季はJ1の湘南で公式戦10ゴールととんとん拍子の活躍を見せている。

185cmの長身でありながら足元もあるという剛柔を併せ持つストライカー。履正社時代の平野直樹監督は「イブラヒモヴィッチのようなタイプ」と語っていた。

ただ2日の名古屋戦で負傷退場し10日の広島戦も限られた時間の出場にとどまっている。状態が気がかりなところだろう。

細谷 真大(柏レイソル)

今季公式戦の成績:20試合6ゴール
推しポイント:総合能力、若さ

細谷はパリ五輪世代のエース候補であり、4年後は間違いなくポジション争いに加わっているだろう。

ただ彼の潜在能力を考えれば、2022年カタール大会でもストライカーの争いに参戦してほしい。

非常にスピードのある選手だが粗削りということもなく、味方を生かす仕事から自ら決める能力まで総合的に優れたストライカーといえる。

ここから大逆転で代表入りするにはもう一つ抜きんでたものが必要だが、彼の20歳という若さは短期間で大化けする可能性を秘めている。

満田 誠(サンフレッチェ広島)

今季公式戦の成績:25試合7ゴール
推しポイント:レンジの広いシュート

「どうやってゴールを奪うのか?」という課題において日本代表の悩みは尽きない。彼はそんな問題を一発で解決してくるかもしれない。

流通経済大学から今季広島に加入した22歳の満田は公式戦で7得点を決めており、一躍日本代表の有力候補へと躍り出た。

忍者のように神出鬼没な動きと両足からのシュートが最大の武器。小さな振りから放たれる抑えの利いたシュートは非常に強烈でしかもレンジもかなり広い。

試合の流れや状況に関係なく「一発を決められる」というその特性は、ワールドカップのような大舞台で輝く可能性を秘めている。

鈴木 優磨(鹿島アントラーズ)

今季公式戦の成績:24試合9ゴール
推しポイント:強烈なメンタリティ

鹿島では最近ゲームメイカーに徹しているが、最前線で体を張ることもできる彼は最後のワンピースになれる人材であろう。

実兄・翔大が「あんなに負けず嫌いを表現できる選手は日本にいない」と語る通り、目の前の戦いに感情移入する能力は天性のもの。チームに強烈な緊張感を与えられるリーダーである。

時に行き過ぎることもある。チームとしてのバランスを崩す可能性もゼロではない。しかしそのバランスを超えた“何か”をもたらす期待を抱かせるだけのものがこの男にはある。

待望論が渦巻きながらも呼ばれない日々が続いているが、彼が日本のために情熱を燃やす姿を見てみたい。

【関連】日本代表、2022年にピークを迎えていなければならなかった10名

日本代表は19日(火)に香港、24日(日)に中国、27日(水)に韓国と対戦する。

© 株式会社ファッションニュース通信社