Esriが施設案内用の屋内測位システムを発表

ArcGIS IPS屋内測位ソフトウエアにより、業務の効率と安全性を向上

米カリフォルニア州レッドランズ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- スマートフォンのナビゲーションアプリケーションにより、人々は自分の居場所を把握しながら、知らない土地から別の土地への思い切った移動が効率的にできるようになり、個人の自由感覚が向上しました。しかし、空港、企業キャンパス、医療複合施設などに到着すると、所在場所の感覚はすぐに失われてしまいます。全地球測位システム(GPS)では、医師の診察室を見つけたり、医療従事者がビル内のアパートの場所を特定したりすることはできませんが、屋内測位システムであれば可能です。このような需要に対応し、屋内の利用パターンを新たに理解して業務効率を向上させるため、ロケーション・インテリジェンスの世界的リーダー企業であるEsriは、ArcGIS IPSを投入しました。この新製品により、企業は施設やキャンパスの全体に屋内位置情報サービスを追加することができるようになります。

Esriの創設者で社長のジャック・デンジャモンドは、次のように述べています。「屋内測位システムは、屋外と屋内の世界のギャップを埋める『ラストマイル』ナビゲーションの課題を解決するものです。この重要な機能は、地理空間技術がもたらすデジタル変革を目指す企業にとって、全体的なマッピングシステムを完成させるためのもう1つのピースとなるものであり、私たちは喜んで提供します。」

屋内測位システムは、施設の管理や安全・安心に影響を及ぼす可能性のある施設状況のモニタリングのための機能を束ねたもので、スマートシティーの効率性と利便性を結果としてもたらす飛躍となります。また、この技術の登場はタイムリーでもあります。国連の「世界の現況報告書(2017年版)」によると、世界の全屋内施設の面積は、2060年までにほぼ倍増すると予想されています。公共安全部門やその他の初期対応者は、応答時間を維持するために屋内空間を迅速に移動する必要が出てきます。

ArcGIS IPSを使用すると、保守担当者はサービスリクエストを確認して、建物内の修理が必要な場所をすぐに特定し、迅速にそこへ移動することができます。新しい問題を報告するために、ログインし、自分の位置をマークすることで、他のチームメンバーがフォローアップ作業のためにその場所を見つけることが一層容易になります。別の利点として、この種の自動化により、手作業による報告で発生する可能性のあるエラーを減らすことができます。

ArcGIS IPSは、EsriのArcGIS IndoorsモバイルアプリケーションおよびArcGIS Runtime SDKを使用して構築されたカスタムアプリケーションで、リアルタイムの屋内位置情報サービスを実現します。このシステムを実装するために、iBeaconとしても知られるブルートゥース・ビーコンが建物内に設置されます。この小型の一方向無線送信機が情報を送信し、モバイルデバイスがそれを受信します。EsriのArcGIS IPS Setupモバイルアプリが無線信号を収集し、ユーザーのモバイルデバイスの位置を特定します。ユーザーの位置は、お馴染みのGPSナビゲーションアプリと同じ方法で、ArcGIS IPSマップ上に青い点で表示されます。

ArcGIS IPSは、リアルタイムの屋内案内情報に加え、GISチーム、施設管理者、上級管理者に位置情報データを取得・分析するための機能を提供します。ハイブリッドワークプレイスモデルでは、柔軟な座席配置を管理し、個々のユーザーの位置を共有するために、これらのツールの需要が高まっています。これにより、現場スタッフを特定するための透明性を確保し、対面労働者の安全性を向上させることができます。スマートフォンのナビゲーションアプリと同様に、モバイルデバイスのユーザーは位置情報の共有をオンにするか、オプトアウトするかを選択することができます。

ArcGIS IPSの詳細については、当社のウェブサイトをご覧ください。

Esriについて

地理情報システム(GIS)ソフトウエア、ロケーション・インテリジェンス、マッピングの世界的市場リーダーのEsriは、顧客がデータの潜在力すべてを活用して業績や事業成果を改善する手助けをしています。1969年に米国カリフォルニア州レッドランズに設立されたEsriのソフトウエアは、フォーチュン500企業、政府機関、非営利組織、大学など、世界全体で計35万を超える組織に、また米州、アジア太平洋、欧州、アフリカ、中東の計20万を超える機関に導入されています。Esriは、6大陸100カ国以上に現地サポートを提供する地域事業所、国際的販売業者、パートナーを有しています。地理空間情報技術に対する先駆的取り組みにより、Esriのエンジニアはデジタル変革、モノのインターネット(IoT)、高度アナリティクスに対する最も革新的なソリューションを構築しています。当社サイトのesri.comをご覧ください。

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