パンダの楓浜が「夢大使」に 交通安全啓発に協力

竹で作った横断歩道と「手をあげよう」の文字がプレゼントされた楓浜(11日、和歌山県白浜町で)

 夏の交通安全運動(11~20日)初日の11日、和歌山県警は、アドベンチャーワールド(白浜町)の雌のジャイアントパンダ「楓浜(ふうひん)」(1歳)を「交通安全和歌山夢大使」に委嘱した。楓浜は、キーホルダーやポスターなどの啓発品に登場して、交通安全の広報活動に協力する。任期は1年。

 同園でこの日、委嘱式があり、県警の出納延計交通部長が今津孝二園長に夢大使の委嘱状、中尾建子副園長にたすきを手渡した。

 出納部長は「一人でも多くの方に交通安全意識を高めてもらい、その輪が広がることを願う」、今津園長は「十分に夢大使の役割を果たしてくれると思う」と楓浜の活躍に期待した。

 楓浜には、夏の交通安全運動の重点の一つ「横断歩道における歩行者優先の徹底」にちなみ、竹で作った横断歩道と「手を上げよう」の文字がプレゼントされた。

 2019年から3年間、夢大使を務めてきた姉の「彩浜(さいひん)」(3歳)には、感謝状が贈呈された。

 県警によると、県内で21年中に発生した交通事故は1419件(前年比166件減)で、20年連続減少。死者数は31人(同13人増)だった。

 今年の交通事故は7日現在、694件(前年同時期比9件増)で、死者数は11人(同3人減)。 

出納延計交通部長(右)から委嘱状を受け取った今津孝二園長(中央)とたすきを受け取った中尾建子副園長=11日、和歌山県白浜町で

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