〈妙高市長選〉「ベースは市政継続」 城戸氏出馬表明 地域残しへ決意 

 前妙高市課長の城戸陽二氏(55)は12日、記者会見を開き、任期満了に伴う妙高市長選(10月23日告示、同30日投開票)に立候補する考えを表明した。城戸氏は決断した理由について「地域を残したい思いが強くある。一公務員ではできることに限界もある中で、自分なりに施策を実行したいと思った」と述べた。選挙公約については今月中に発表する意向を示した。

記者会見し、市長選に名乗りを上げた城戸氏(12日、妙高高原メッセ)

 城戸氏は10日付で市役所を退職した。会見で城戸氏は、6月10日に退職届を提出し、「市長選に挑戦したい」と入村明市長に伝えたことを明らかにした。入村市長からは「頑張れ」との言葉があったという。
 市長選への挑戦を意識したのは、観光商工課長として、コロナ禍での経済対策などに取り組んでいた昨年からという。
 城戸氏は公約づくりに当たり、「今の市政を継続することがベース」と説明。人口減少の中、観光客や関係人口によって地域経済は成り立つとの認識を示した。「税と福祉」が役所の基本になるとの考えも示した。
 市職員から市長になった場合のメリットについて、32年間の行政経験で培った人脈を挙げた。
 城戸氏は無所属で出馬する考え。「選挙は素人。同級生からスタートして、組織をつくっていきたい」と語った。
 城戸氏は旧妙高高原町出身。千葉大卒。
 次期市長選をめぐっては、妙高市議の宮澤一照氏(56)が出馬の意向を固めている。

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