過去最多の1113人感染 ステージ引き上げ 大分

 オミクロン株の亜種BA.5が猛威を振るっています。きょう発表された新規感染者は1113人と過去最多を更新しました。感染拡大が止まらない中、県や大分市が対策本部会議を開き、今後の対応を決めました。
 
 会社経営
 「また身近に来ているのかなと思ってちょっと怖い。やっぱり外出を控えようとか計画を見直そうかなとは思う」

 飲食業
 「やっと人出が戻ってきてたのでまた静かになるのが残念。(感染者の)数が増えると静かになるのでまた耐えるしかないのかなという感じ」

 会社員
 「これから夏休みになるからどうしようかなと。お買い物行きたいけど考える」

 先週から新型コロナウイルスの感染が急拡大しています。はじめて1000人を超えた背景にあると考えられるのは、従来のオミクロン株より感染力が強いとされるBA.5です。県は、定期的に感染者の検体をゲノム解析しています。6月のはじめごろは30件のうち6件がBA.5でしたが、終盤は24件中11件に。置き換わりが進んでいるとしています。これを受けて県はけさ対策本部会議を開き、感染状況を示すステージを2から3に引き上げました。先月28日に3から2に引き下げたばかりでした。一方、全国的に叫ばれている「第7波」への突入について、広瀬知事は。

 広瀬知事
 「新しい段階に入っているのではという心配もある。いまのところ私は第7波には入ったとは思いませんし思いたくないが、状況としては厳しいので数日の動きを慎重に見ておく必要がある。県は、22日までに宿泊療養施設を270室確保するとしていて、必要に応じて今後も増やす方針です。

 また、クラスターの発生しやすい学校や高齢者施設には、換気が十分に行われているかを確認する二酸化炭素濃度計をおよそ3000カ所に配布するとしています。時短営業や外出については制限を設けなかった一方、感染対策の徹底を改めて呼び掛けました。

 広瀬知事
 「基本的な感染防止対策を一人ひとりにご協力を願うことが大事であって、外での時間を短縮してくださいということよりも大事なことをダイレクトにお願いした方がいいかなと思っている」

 大分市も対策本部会議を開き、今後の対応を確認しました。市内3カ所に設置している抗原検査センターの開設時間の延長を決めました。JR大分駅前は夜10時までの1時間、鶴崎と明野では2時間延長します。また、大分七夕まつりを含む夏のイベントは基本的な感染防止対策をした上で、制限せずに実施する方針も明らかにしました。

 佐藤大分市長
 「今年はぜひ(3年ぶりに)開催したいということでずっと準備をしているイベントもたくさんありますので、抗原検査キットを使うなど感染対策を十分にしながら予定通り開催していただきたいと思う」

© 大分朝日放送株式会社