三浦で「みさき白秋まつり」スタート マスク外し「城ケ島の雨」合唱も

北原白秋の詩碑前で「城ケ島の雨」を披露する三浦市合唱連盟=三浦市の城ケ島

 三浦市の城ケ島ゆかりの詩人、北原白秋(1885~1942年)にちなんだ「みさき白秋まつり」(三崎白秋会、市観光協会城ケ島地区主催)が12日、始まった。同市三崎町城ケ島の白秋詩碑前広場で同日、碑前祭が開かれ、市合唱連盟が城ケ島の名を全国に知らしめた名曲「城ケ島の雨」を披露し、功績をたたえた。

 白秋は1913年春から1年近く三崎地区に滞在し、「城ケ島の雨」などの作品を残した。碑は49年7月10日に建立。碑前祭は例年10日に開いていたが、今年は参院選で12日にずらした。

 観光関係者ら約80人が参加。三崎白秋会の加藤治彦会長(84)は「残念ながら若い世代は白秋のことを知らない。継承のために定例の勉強会を開いている」と話した。合唱連盟の和田智子理事長(61)は「屋外だったのでマスクを外し、人前で歌うことができた。とてもうれしかった」と喜んだ。

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