【初心者向け】ベストシーズン到来!カブトムシの捕り方から飼育まで 夏休みの自由研究やファミリーキャンプに最適

今年も昆虫の王様「カブトムシ」のシーズンがやってきました!森の中を見渡し、探している時のワクワクする気持ち、捕まえた時の達成感、子どもだけでなく大人も心躍りますよね。自然の中に生息しているため、時期や時間帯によっては捕まえられないことも珍しくありません。そこで今回は、初心者向けカブトムシの捕り方から飼育までポイントを追って紹介します。

【昆虫の王様・カブトムシの捕り方】時期・時間帯・気象条件など... ベストシーズンは7月〜8月!

筆者撮影

カブトムシが捕れる時期と時間帯を知っておこう

カブトムシが出現する時期は、地域やその年の気温によっても若干異なりますが、6月頃から8月下旬頃と言われています。(ベストシーズンは、7月中旬から8月中旬と言われてますが、その年の気温や場所によっても違いはあります)

雨が降ったり風が強い日は、あまり活動しないので、25℃を超える暑くて晴れた日がおすすめです。

カブトムシは夜行性で、太陽が沈み辺りが暗くなる頃から活動をはじめ、太陽が昇る頃に土の中に隠れてしまいます。

筆者撮影

昼間に探しに行っても全くいないというわけではなく、中には樹液の周りで食事をしていたり、枝や木の隙間などにいるカブトムシもいるので、よく観察してみてくださいね。

筆者撮影

また、木の根元の土がフカフカしていたら優しく掘ってみてください。眠っているカブトムシを発見できることもありますよ。

掘り返した土は、そのままの状態で放置しておくと、他のカブトムシが隠れられなくなってしまうので、土は必ず元の状態に戻しておいてくださいね。

【カブトムシ捕りに必要な道具】LEDハンドライト・虫取り網・虫かごなど...服装もチェック!

カブトムシ捕りに必要な道具や服装について説明します。

【必要な道具】LEDハンドライト・虫取り網・虫かご

昼間の時間帯でも、森の中は暗い場合が多く、さらに夜行性であるカブトムシを夕方から探すには、ハンドライト(懐中電灯)は必需品となります。(ケガには十分に注意してくださいね)

最大1600ルーメンの光を放つ高性能ハンディライトで、真っ暗な森の中でも明るく照らすことができます。(用途に合わせて5段階の点灯モードを切り替えることが可能)

ウォータープルーフのため、天候の変わりやすいアウトドアでも重宝します。

虫取り網は、木の高いところにいるカブトムシを採るときに使います。

こちらの虫取り網は人体工学を考えて作られており、握りが柔らかく、大きすぎず子供にも扱いやすいサイズ感です。

柄の長さは最短65㎝、最長140㎝と伸縮性があり、軽量で持ち運びしやすく、水陸両用で丈夫なのが嬉しい虫取り網です。

捕まえたカブトムシは、虫かごに入れて持ち運びましょう。

【好ましい服装】長袖シャツ・長ズボン・帽子・スニーカーなどの動きやすい靴

【あると良いもの】虫よけスプレー・フェイスタオル

夏場、アウトドアでの服装は、つい半袖・短パンで過ごしたくなるかもしれませんが、長袖・長スボンがおすすめです。

極力、肌の露出を減らすことで虫刺されや、枝・葉などによるケガから身を守ることがでるためです。

また、フェイスタオルを首元に巻いておくことで、汗を拭く役割だけでなく虫刺されを予防することもできるます。(森に入る前には、虫よけスプレーを全身に吹き付けてから探しに行きましょう)

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【カブトムシが捕れるキャンプ場2選】樹液の出ているコナラやクヌギの木を探すのがコツ

いざ、カブトムシを見つけに森に入っても、どの木にもいるわけではありません。カブトムシが集まる木は「コナラ」や「クヌギ」など広葉樹で、その樹液を好んでやってきます。

これらはどんぐりの実がなる木なので、迷ったら地面にどんぐりが落ちているか探してみてもいいですね。

子どもと一緒に、夏休みの自由研究や趣味で、直接、雑木林や森に入ってカブトムシを捕まえる方も多いと思いますが...ハピキャンの読者なら、ファミリーキャンプの時に挑戦したいと考える方もいらっしゃるはず!

そこで、筆者がオススメするのは以下のキャンプ場!

つちうちキャンプ場(埼玉県秩父市)

カブトムシやクワガタを捕まえたいなら、自然豊かな秩父エリアがおすすめ!

つちうちキャンプ場は、秩父市大滝にあるキャンプ場です。荒川の源流が流れていて、暑い日は川遊びも楽しめますよ。

夏になると近くの山からカブトムシやクワガタがやってくるので、昼間のうちにカブトムシが集まりやすそうな場所をチェックしておいて、夜や早朝探しに行けばカブトムシやクワガタを捕まえることができる可能性は大!

筆者が訪れた時は、キャンプ場内に、甘い蜜を塗った“つちうちキャンプ場特製シート”が設置されていました。朝起きてすぐに、カブトムシがいるかどうかたくさんの子どもたちが集まってきましたよ。

【つちうちキャンプ場】

●所在地:埼玉県秩父市大滝4011-1

●電話:0494-55-0137(受付は8:00〜18:00)

群馬みなかみ ほうだいぎキャンプ場

東京から車で約2時間、日本百名山である武尊山の西側に位置し、奥利根の豊かな自然に恵まれています。

標高1,000mの場所にあるので、真夏でも涼しい風が吹き抜け過ごしやすく、フリーサイトやオートサイト、ログハウスやコテージなど約1200名のキャパシティーを持つ大型のキャンプ場です。

2022年6月25日~2022年8月14日までの期間限定で、カブトムシやクワガタが捕まえられるその名も「デカイ虫かご」というイベントが開催されています。

キャンプ場内に設置された、普通の虫かご約11万倍にもなるデカイ虫かごの中に入ると、約5000匹のカブトムシ、クワガタがウジャウジャいて、時間内は採り放題!という面白い試み。(30分で¥2500の入場料はかかります)

※カブトムシ&クワガタは採り放題ですが、時間終了時点でキャッチ&リリースとなります。

一般的なの野山の中で探す昆虫採集とは異なり、場内に入るとあちこちに見つけることができるのだそう。

夜や早朝に虫取りに行けない人や、カブトムシの捕り方が分からないという人でも、元気に動き回っているカブトムシを観察したり身近に接することができますよ。

【群馬みなかみ ほうだいぎキャンプ場】

●所在地:群馬県利根郡みなかみ町藤原915-1

●営業期間:2022年5月1日(日)~10月23日(日)※天候により変更あります

●利用受付時間8:00~17:00(時期により変更あり)

●予約受付時間8:00~17:00

●電話:0278-75-2206

【カブトムシの飼育に必要な道具・エサとは?】ダイソーやセリアなど100円ショップを活用しよう

「せっかく捕まえのに、どおやって飼育するの?」初心者の方にとってはわからないことも多いと思いますので、筆者の経験を元にこの章で触れたいと思います。

まずは、飼育するのに必要な道具やエサを揃えましょう!ホームセンターはもちろんのこと、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも一式揃えることができるので、活用しない手は無いですね。

必要な道具

・飼育容器(ケース)

・腐葉土または昆虫用マット

・エサ用の昆虫ゼリー

・あし場となる枝や枯れ葉など

ダイソーやセリアで、どんな道具やエサが購入できるのか簡単に紹介します。

〈ダイソー編〉

ダイソーの100円飼育容器筆者撮影

ケースは、100円(幅17.7×奥行11.5×高さ12.5cm)、300円(幅23×奥行15×高さ16.6cm)、500円(30×20.5×21.4cm)の3種類と、値段によって異なる大きさのものがあります。

カブトムシ育成マット筆者撮影

栄養豊富な育成マットも揃っています。

フルーツ味(エサ)
黒糖味(エサ)

エサは、フルーツ味と黒糖味の2種類あり、しかも20個入りとコスパも抜群。

エサ皿筆者撮影

エサ皿も昆虫ゼリーに合わせたサイズで売っています。エサの転倒防止やカブトムシのあし場にもなります。

あし場や葉っぱ、小枝、クヌギの皮、のぼり木など、飼育環境を整える商品も充実。

いっぽう...セリアでは...

〈セリア編〉

虫かご&飼育容器筆者撮影

飼育容器の種類は1種類?ですが...濃いめのグレーでシンプルな虫かごも売っています。

セリアの昆虫マット筆者撮影

広葉落葉樹・発酵堆肥ブレンドの昆虫マット!

活性炭入りのニオイ取り筆者撮影
コバエよけシート筆者撮影

気になるニオイを予防する活性炭(昆虫マットに混ぜるだけ)やコバエよけシート(昆虫マットの下に敷く)も販売されています。

エサはダイソーと同じような浅型のゼリータイプ。種類も同じく、フルーツ味と黒蜜味。また、エサ皿をはじめ、葉っぱや小枝なども種類豊富に揃っていますよ。

飼育方法

昆虫はデリケートなので、環境の変化をできるだけ減らしてあげるのが長生きさせるコツ。

☆ケース内に、腐葉土または昆虫用のマット土を10センチくらいの深さになるように敷きましょう。

その上に枯れ葉や足場となる枝などを置いてあげることで山に住んでいたときと同じような環境にしてあげることができます。

ケースの中ででひっくり返ったままだと、体力を消耗してしまうので、枯れ葉や枝など足場となるものを入れて自分で元の状態に戻れるようにしてあげてください。

☆昆虫ウォーター(栄養保水液)や水を霧吹きでマットに吹きかけ、湿度の管理をします。

枯れ葉は、あし場となるだけでなく、入れておくことでマットの乾燥を防ぐことができますよ。

☆カブトムシの飼育環境の適温は、22℃~26℃といわれています。

夏場でも森の中は意外と涼しかったりするので、持ち帰った後も直射日光があたらない静かな場所にケースを置いてあげてください。

夜になると羽を広げて飛ぼうとするので、ケースの蓋は忘れずにしめておきましょう。(力が強いので、軽い板などを乗せただけの蓋だと逃げてしまうので注意が必要です)

☆エサは何を食べる?

・カブトムシのエサは、昆虫用ゼリー、バナナやリンゴなどの果物です。

エサは夕方に毎日与えましょう。ゼリーは栄養豊富で、ケース内も汚れにくくオススメです。(ちなみに、1匹のカブトムシが、ひと晩のあいだに食べるゼリーの量は、1個~2個程度と大変大食いなんです)

バナナやリンゴも栄養化が高くカブトムシも好んで食べてくれますが、腐りやすいので注意!放っておくと異臭を放ち衛生的によくないので、毎日取り換えるようにしてくださいね。

☆カブトムシの飼育で重要なのが、ストレスを与えない環境作り。

飼育容器に入れるカブトムシの数は、繁殖させないのであれば1つのケースに対して1匹が理想です。(繁殖させるならオス・メス各1匹の計2匹が理想といわれています)

そうは言っても、何匹も捕まえて来てしまったという人は...

自然環境の状態を意識して、飼育容器(中〜大サイズ)で、4~5匹程度を目安に入れて飼育してください。

カブトムシはとても大食いなので、飼育ケースに何匹も入れてしまうとエサを食べられる強いものと、あまり食べられない弱いものに分かれます。(力の弱い個体は短命になってしまいます)

また、メス1匹に対してオスを複数入れてしまうと、戦う原因になりますので気を付けなければなりません。(戦いをしすぎると寿命を縮めてしまうことにもつながります)

筆者撮影

子ども達の記憶に残る夏の一大イベント・カブトムシ捕り ファミリーキャンプをしながら楽しめる

筆者撮影

カブトムシ捕りは、我が家の息子も毎年楽しみにしている夏の一大イベント。少し足を伸ばして大自然の中に身を置いてみませんか。汗をかきながらも見つけた時の喜びは格別です。(ファミリーキャンプをしながらでも楽しめますね)

せっかく捕まえたカブトムシは、飼育のポイントを押さえ大切に育ててみてくださいね。思いがけない発見や、子どもの夏休み自由研究にもきっと役立つことでしょう。

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