コロナ禍の学生応援 すさみ町が地元の食料品送る

地元食材を使った食料品を箱に詰める職員(和歌山県すさみ町周参見で)

 和歌山県すさみ町は、コロナ禍で生活が苦しくなっている町出身の学生たちに、町産の食料品などを詰め合わせた「ふるさとすさみ学生応援便」を送っている。今年で3年目の事業で、学生たちに喜ばれているという。

 コロナ禍でアルバイトが減り、日々の生活が苦しくなっている大学生や専門学校生を少しでも応援しようと始めた事業。対象は約60人。町の委託を受けた町商工会の職員が、同町周参見の町商工会館で箱詰め、発送作業をしている。

 箱の中には、町の特産品「イノブタ」を使ったレトルトカレーやソーセージをはじめ、米、かつお節、梅干しなどの食料品のほか、町のキャラクターの絵が入ったマグカップやハンドタオルも入れている。

 作業をしていた町商工会職員は「コロナでなかなか地元へ帰ってこられず、家庭の味を味わえていないと思う。この食料品で、少しでも元気に学生生活を送ってもらいたい」と話した。

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