【参院選2022】18日間の選挙戦を振り返る!各党の総括と今後の展望は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は7月12日に公開した動画の内容を基に構成しています。

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2022年7月12日に公開された動画のテーマは……参院選2022各党の総括と今後の展望!

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、参院選の結果について語っていただきました。

松田氏の議席予測はどこまで当たった?予測が外れた部分は何が要因となった?

【このトピックのポイント】
・参院選の結果、自民公明は過半数の議席を確保。改憲勢力も議席数3分の2に
・選挙区、比例も大苦戦の立憲・勝ちたい選挙区で勝てなかった維新・議席減も得票率を伸ばした国民
・議席予測の最難関ポイントの社民・NHK党・参政党は揃って1議席確保。社民党は党存続の危機を乗り越える

自民堅調の参院選、議席はこうなった

今回の参院選で与党は76議席を獲得し、非改選と合わせて過半数の議席を確保しました。さらに、日本維新の会や国民民主党など憲法改正に前向きな「改憲勢力」を合わせると、発議に必要な3分の2を上回る議席を保持していることになります。

安倍元総理の銃撃事件の影響について松田氏は「事前の調査でも自民公明は改選過半数間違いなしと言われていた」「自民党の票数が伸びたところもあるが大勢に影響はなかった」と分析しました。

自公の堅調ぶりを裏付けるのが松田氏の議席予測。松田氏は32ある1人区で自民党が27議席を獲得すると予測していました。結果は28議席で岩手選挙区のみ予測を外しています。他の識者も自民は26から27議席との予測が多く、事件による影響はそこまで大きくなかったのではないかと考えられます。

大苦戦の立憲、松田氏の予想外は神奈川選挙区

一方、今回かなり苦戦したのが立憲民主党です。

松田氏は苦戦は予想していたものの、神奈川選挙区での立憲・水野氏の当選は予測を外す結果に。立憲民主党は水野氏に事実上の一本化をしました。しかし、そのことで党内の反発やもう一人の候補である寺崎氏が奮起したこと、さらには相手候補である共産党の浅賀氏が過去2回惜敗していることから松田氏は浅賀氏当選を予測していました。この結果について松田氏は「共倒れを避ける有権者の戦略的な投票もあったのではないか」と考察しました。

比例は松田氏の予測が的中し7議席獲得に留まりました。

松田氏「立憲民主党にとっては厳しい数字だったと思います。」

激戦区で惜敗した日本維新の会

日本維新の会は議席を伸ばしたものの、党執行部の雰囲気はやや暗め。

選挙終盤の調査では無党派層から一定の支持を集め比例代表は9、選挙区は最大で7まで議席獲得の可能性があるとされていました。しかし、結果を見ると東京・愛知・京都の3つの激戦区で惜敗。力の入れようが大きかっただけに落胆の色を隠せないようです。

ネット戦略が功を奏した?国民民主党

議席は減らしたものの、まずまずの結果と言えるのが国民民主党。

愛知選挙区では維新に競り勝ち、比例代表でも3議席を獲得しました。松田氏は衆院選の得票数や直近の比例投票先調査を踏まえて2議席で予測していたため「玉木さんに申し訳ない」とコメント。得票率は6%と昨年の衆院選を超えており、伸張の要因について松田氏は党内の危機感の高さとネット戦略の成果と分析しました。

松田氏「毎回『党存亡の危機』として高い危機感を持って各地の党員、支持者、支援団体が力を入れて戦っている」「国民民主党は政策への評価が高い。説得力のある政策を提示し、それがネットで情報を集める若い世代に評価されているのでは」

1議席獲得で踏みとどまった社民党

今回、国民以上に党存亡の危機と言われていた社民党は1議席を守りました。

社民党は党存続の可否がかなり注目されたことと、立憲民主党に勢いがなかったことから古い支持者の票を集め松田氏は1議席を予測。それでも「125万!」と比例代表の得票数についてはMC鈴木と声を揃えて驚きを隠せない様子でした。

松田氏の議席予測の裏をかく?NHK党

参院選で1議席獲得したNHK党。昨年の衆院選や直近の地方選挙の流れ、さらに参政党やごぼうの党の存在を踏まえ、松田氏は1議席獲得の目安となる100万票の獲得は難しいと考えていました。松田氏は「またNHK党外してしまった」と苦笑。

MC鈴木は立花氏とのライブチャット企画を引き合いに出し「新しい支持層を開拓しようという思いが一番感じられた」「戦略も含め見事だったのでは」とコメントしました。

松田氏「立花さんは先を見る力がある」「党勢の厳しさを見越して様々な手を打った結果として1議席取れたのでは」

参院選のダークホース・参政党

今回の参院選で「台風の目」とも報道された参政党は比例代表で1議席を獲得。

176万票を獲得し、2議席の目安となる200万票まであと少しというところでした。

参政党はインターネットによる党勢拡大が注目されがちですが、松田氏は新聞の全面広告や折込チラシなど投票に行く高齢者向けの戦術にも費用を充てている点に注目。松田氏は「最終盤の勢いを見ても2議席の可能性はあった」とコメントしました。

動画本編はこちら!

想定内?予想外?松田氏が参院選2022を振り返る!

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