冷凍カツオの窃盗事件のあった静岡県にある焼津漁協は7月13日に理事会を開き、新たな組合長として小川漁協の橋ケ谷長生組合長が焼津漁協の組合長を兼務することを決めました。
<焼津漁協 橋ケ谷長生新組合長>
「一日でも早く、この焼津が正常になるようなことを願って、そういう気持ちで組合長を引き受けました」
13日に開かれた焼津漁協の定例理事会で、冷凍カツオ窃盗事件の責任をとり、辞任を表明していた西川角次郎組合長の後任として橋ケ谷長生さんが組合長に選任されました。
橋ケ谷さんは同じ焼津市にある小川漁協の組合長を務めていて、焼津漁協の組合長と兼務します。
冷凍カツオの窃盗事件をめぐっては、複数の漁協職員が犯行に加担したことが明らかになっていて、組織的な隠ぺい体質が事件を長期化させた要因のひとつと見られています。
<焼津漁協 橋ケ谷長生新組合長>
「カツオの盗難という大きな問題に対して、役職員一同、コンプライアンスなど気を引き締めて、各船主、漁協組合員の信頼を取り戻すために頑張っていく」
橋ケ谷組合長は「将来的に焼津漁協と小川漁協の合併も模索したい」と話しました。
13日、焼津漁協の組合長に選任された橋ケ谷さんは、同じ焼津市内にある小川漁協の組合長を務めています。
橋ケ谷さんが今回選ばれた理由ですが、元漁師で地元の漁業に詳しく、小川漁協を束ねたリーダーシップと発信力の高さなどから「適任」との声があがったようです。
橋ケ谷さんが務めることになる漁協の組合長には、どんな仕事があるかと言いますと、組合長は漁協の経営の最高責任者で、業績を確認し、経営の判断や組織の方向付けをするいわば「社長」です。冷凍カツオの窃盗事件をめぐっては組織的な隠ぺいが問題視されていますので、橋ケ谷さんには持ち前の指導力でまず、組織内の膿を出し切る事が期待されます。