「珍しい宗教や思想にハマった」サッカー選手6名

サッカー選手は非常に強いプレッシャーにさらされる生活を余儀なくされる。そのため、宗教的なことに強いシンパシーを持つ者も多い。

今回は、珍しい宗教や思想に結びつきが強かった(元)サッカー選手を6名取り上げてみよう。

ロベルト・バッジョ

宗教:創価学会

イタリアの伝説的な「ポニーテールのファンタジスタ」ロベルト・バッジョ。主に90年代に一世を風靡した天才的な司令塔であり、圧倒的なテクニックと創造性によって信じられないようなパスとシュートを繰り出してくる選手であった。

彼は創価学会の信者であることで有名だ。1994年のワールドカップに出発する前日、彼はミラノで行われた世界平和フェスティバルに参加した。池田大作会長に「君は最後の1秒でワールドカップの勝負を決めるだろう」と言われ、帰宅中に2時間も涙を流していたそうだ。

ピーター・ノウルズ

宗教:エホバの証人

1962年から所属したウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズで101ゴールを決めた名ストライカー。イングランドのU-23代表チームにも選ばれた選手であったが、1969年に移籍したアメリカのカンザスシティ・スパーズで彼の人生は大きく変わった。

アメリカにいる間に「エホバの証人」と出会った彼はサッカーよりも聖書に興味を抱くようになり、1970年に若くして現役引退を宣言。クラブは「いつか戻ってくるかもしれない」と契約を12年残していたが、結局彼が帰ってくることはなかった。ノウルズはその後牛乳配達員や清掃員、マークス&スペンサーの倉庫の労働者として働いていたそう。

タリボ・ウェスト

宗教:福音派プロテスタント

2002年のワールドカップに出場したナイジェリア代表チームで、「奇妙な髪型をした選手」として大きな話題を集めたディフェンダー。1996年にはオリンピックで金メダルを獲得したこともあり、当時世界を席巻した「スーパーイーグルス」の中心メンバーだった。

現役時代から常に祈祷を行っていたという彼は福音派プロテスタントの信者で、引退後は自身の教会を建てて牧師となった。その理由は、あるときに神様の使いである女性から「あなたは数年以内に教会を作るでしょう」と預言を受けたからであると『BBC』に明かしている。

ネイザン・エクルストン

宗教:イルミナティ、9月11日の真実運動

リヴァプールの下部組織で育成されたストライカー。2009年にはトップチームにデビューし、複数クラブにローンで貸し出されたあとにブラックプールへと移籍している。

彼が大きな話題を集めたのは2011年9月11日。彼はTwitterで「メディアはあの攻撃をテロリストの仕業であると信じさせようとしている。#OTIS」と投稿した。OTISは「Only the Illuminati Succeed」の略であり、アメリカ同時多発テロ事件は米国政府の陰謀であるという言説を信じている「9月11日の真実運動」のメンバーであることが明らかになった。

カルロス・ロア

宗教:セブンスデー・アドベンチスト教会

90年代のアルゼンチン代表で16試合に出場した名ゴールキーパー。ラシン・クラブとラヌースで活躍した後、スペインにわたってマジョルカに所属した。1999年の夏にはUEFAカップウィナーズカップ決勝に進出することに成功したが、彼は突然30歳で現役引退を発表した。

その理由は、セブンスデー・アドベンチスト教会の信者であった彼が「2000年に世界が終末を迎える」という預言を信じていたからだ。もちろん世界は終わることなく、彼は1年後にマジョルカへと戻ってきたが、一方で選手としてのパフォーマンスが戻ることはなかった。また2002年には精巣ガンを患い4年にわたって治療を余儀なくされるという不運も…。

ヴィーガンであったため、愛称は「レタス」であった。

デイヴィッド・アイク

宗教:ロスチャイルド万能論、爬虫類人支配説、宇宙インターネット論、ムーンマトリックス説など

コヴェントリー・シティで若い頃にプレーしていたというデイヴィッド・アイク氏。引退後は指導者になったものの、その後テレビのキャスターとしてデビューする。ジャーナリストとして働いている間にメディアへ不信感を抱き、政治家に転身した。その後霊媒師と出会い、神秘体験を得て開眼したという。

【写真】怪我や病気で「若くして引退を余儀なくされた選手」10名

現在はロスチャイルド家や爬虫類人による秘密結社が世界のすべてを支配しているという主張を行っており、この世界はタイムリープを繰り返しているだけであるという「宇宙インターネット論、肉体コンピューター論」を提唱する作家として活動している。

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