SDGs探究成果披露 県内高校生1500人 宮崎市

「持続可能な開発目標(SDGs)」のテーマに沿った探究活動の成果を発表する生徒たち=13日午前、宮崎市総合体育館

 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に沿ったテーマで探究活動に取り組む、県内高校生の学習成果発表会「MSECフォーラム」は13日、宮崎市総合体育館であった。オンラインを含め、14校の約360チーム、約1500人が参加。科学や地域活性化など幅広いテーマで発表し、課題解決へ学びを深めた。
 県教委が2019年に設置した「みやざきSDGs教育コンソーシアム(MSEC)」主催。生徒は活動成果をまとめたポスターの前で、チームごとにプレゼンテーションした。
 宮崎南高から出場したチームの一つは、本県に若者を呼び込む手段としてグランピングに着目し、経済効果や子どもに与える影響を考察。SDGsの視点で、キャンプ場で拾ったごみの量に応じて利用者が割引を受けられるサービスも提案した。発表後、3年の寺澤翔(しょう  )さん(17)は「本県の課題や強みを考える機会になった」と話した。
 このほか、快適な学校生活を送るため、ツタを使った緑のカーテン効果を調べたり、増える空き家問題の解消を目指しお化け屋敷への改修を提案したりと、ユニークな発表が多く見られた。

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