最多3518人、病床使用61% コロナ 「まん延防止」検討目安

 沖縄県は13日、新型コロナウイルスの新規感染者は過去最多の3518人だったと発表した。2日連続で最多を更新した。入院患者や自宅療養者などを合わせた療養者数は2万598人となり、初めて2万人を超えた。新型コロナの病床使用率は県全体で61.3%に上昇し、県がまん延防止等重点措置を検討する目安のひとつとなる60%を上回った。現時点では重点措置の発出は検討していない。

 病床使用率が60%を超えるのは2月7日以来。圏域別の病床使用率は本島65.7%、宮古10.6%、八重山84.1%となっている。

 新規感染者の年代別最多は10代の688人。10歳未満619人、30代538人、40代502人、20代376人と続いた。

 6月27日から7月6日の感染者検体をゲノム解析したところ、29.1%がオミクロン株の派生型「BA・4」か「BA・5」のいずれかであることが判明した。さらに、派生型と判明した検体の98%が感染力の強い「BA・5」だった。

 県は県立北部病院で感染者7人(職員4人、患者3人)のクラスターが発生したことも報告した。同病院は発生病棟で新規入院患者の受け入れ中止などの対応を取っている。

 米軍関係は新たに53人が感染した。

 (稲福政俊)

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