南島原市、世界遺産センター整備へ 2026年度完成予定

 長崎県南島原市は13日、21日開会予定の定例市議会に提出する総額11億6700万円の本年度一般会計補正予算案など9件(議案5、報告4)を発表。市は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡(南有馬町)近くにガイダンス施設「世界遺産センター(仮称)」を整備する方針を明らかにした。完成予定は2026年度。
 同センター基本設計の業務委託費など3200万円を補正予算案に計上。建設予定地は、国道251号を挟んだトイレ兼駐車場上部の土地(約9千平方メートル)。平屋建て、延べ床面積約1千平方メートルを想定。ガイダンス施設を中心に、物産販売や観光案内などの複合的施設を予定している。
 日本のキリシタン史を紹介する市有馬キリシタン遺産記念館(同町)は、原城跡から約2.3キロ離れているため、近くに新施設の建設を求める声があった。
 新型コロナウイルス対策として、市独自の生活支援や事業継続支援金を給付する事業費4億9千万円。電子地域通貨「MINA(ミナ)コイン」の普及促進事業に700万円。スマートフォンを新たに購入し、アプリをダウンロードした市民を対象に1人1万ポイント(先着700人)を付与する。補正後の一般会計総額は321億400万円(前年同期比5.9%増)。
 市議会議会運営委員会は13日、定例会の日程を21日~8月10日までの21日間と申し合わせた。


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