古着を難民に届けよう 田辺市の大塔中、ユニクロの活動に参加

「〝届けよう、服のチカラ〟プロジェクト」でユニクロ社員から話を聞く生徒(和歌山県田辺市鮎川で)

 和歌山県田辺市鮎川の大塔中学校(64人)は、着なくなった子ども服を集めて難民などに届ける、衣料品店「ユニクロ」の「”届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に参加する。

 ユニクロを展開する「ファーストリテイリング」がUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と共に取り組む、小中高校生を対象にした参加型の学習プログラム。2013年度から始まった活動で、昨年度は全国47都道府県から625校約7万人が参加し、80万着以上の子ども服を集めた。

 大塔中が参加するのは昨年度に続き2回目。昨年度は校内だけで回収したが、本年度は地域にも協力を呼びかける。1学期中に呼びかける方法などを生徒会で話し合い、2学期に回収活動をする。

 このほど、全校生徒がユニクロ田辺店(田辺市上の山1丁目)の小泉恵梨奈店長と社員の木原諒さんによる出前授業を受けた。

 小泉店長らはSDGs(持続可能な開発目標)に触れながら、この活動の意義や回収のルールを説明した。最後に、日本の女の子が手放した1着のワンピースが、ウガンダに住む少女に届くまでを記録した動画も上映した。

 生徒会役員で3年生の橋本萌さん(14)は「実際に服が届くまでの動画を見て『本当に届くんだ』とうれしくなった。多くの人に協力してもらえるよう、しっかり呼びかけたい」と話した。

© 株式会社紀伊民報