ジャニーズ退所でも初の映画主演を果たした今井翼

俳優の今井翼らが8日、都内で行われた映画「TELL ME ~hideと見た景色~」の初日舞台あいさつを行ったことを、各メディアが報じた。

同作品は1998年5月に急逝した「X JAPAN」ギタリスト・hideさんの実弟・松本裕士氏の著書「兄弟 追憶のhide」をもとに、hideさんが遺した音楽を世に届けるため奮闘する弟と、仲間たちの軌跡を描く。今井はhideさんの弟で新人マネジャーの松本氏の役を演じた。

今井にとっては映画初主演作。記事によると完成作品を見た感想を聞かれ、「もう6回ぐらい家で見ているんです。何度見ても、hideさんを劇中のようにすごく近くに感じましたね。1人ひとりがhideさんを思って撮影をしていたが、その思いが集結した喜びや感慨が僕の中にすごくあったので、決して押し売りではありませんけど、僕は何回もつい見てしまいましたね」と、観客にアピールしたという。

「大規模公開ではないので、興行的に大成功とはいえないが、いまだにhideさんの根強いファンが多く、リピーターも多い。hideさんの役は現役のミュージシャンが演じているので、かなりのリアリティーが出ている。それも観客の共感を呼んでいる要因になっているようだ」(音楽業界関係者)

今井は18年9月にジャニーズ事務所を退所。その際、以前発症していたメニエール病については療養中であり、改善はしてきているものの「けじめ」として事務所を退社し、「心身ともに健康な状態になるよう治療に専念したい」と発表した。20202月、以前から親交があった片岡愛之助主演の歌舞伎で舞台復帰を果たし、同年4月1日に自身のインスタグラムで愛之助が所属する松竹エンタテインメント所属になったことを発表した。

「ジャニーズを退所してほかの事務所に移籍したのも異例だが、移籍後のタイミングで映画初主演も前例がなかった。ジャニーズ退所組の中でも〝勝ち組〟になった」(芸能記者)

さらなる活躍が期待される。

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