氏名や口座番号記した伝票3757件を紛失 京都中信、店舗移転で誤廃棄か

京都中央信用金庫本店(京都市下京区)

 京都中央信用金庫(京都市下京区)は14日、個人や法人の氏名や住所、取引金額、口座番号などを記載した3757件分の取引伝票を紛失したと発表した。店舗移転作業時に廃棄した可能性が高いといい、流出や不正利用の被害報告はないとしている。

 同金庫によると、6月に移転した北区の旧大将軍支店で2021年4、5月に窓口で受け付けた入出金や振り込みの伝票で個人1255件、法人322件。段ボール箱に入れて保管していたが、廃棄用段ボールとともに溶解処分した可能性があるという。今後は廃棄時に数量などの確認を徹底するとしている。

 下京区の京都経済センターで記者会見した植村幸弘常務理事は「多大なるご迷惑とご心配をおかけし深くおわびしたい」と陳謝した。問い合わせはフリーダイヤル(0120)355774=平日午前9時~午後5時。

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