早くも農福連携の成果 障害者直接雇用、野菜を収穫 テラスカイ

 上越市に開発拠点を置くIT企業、テラスカイ(本社・東京都)が5月から、同市内で障害者就労支援事業を手掛ける団体と業務提携し、農福連携事業に取り組んでいる。14日、同市内の畑で栽培した野菜の収穫が、報道陣に公開された。収穫した野菜はテラスカイ本社で従業員の昼食の食材に充てられる。

住宅地の一角にある畑でピーマンを収穫するスタッフら

 テラスカイは農福連携のため、管理者1人と障害者4人を雇用。業務提携先の「土の香工房」(同市丸山新田)の畑約4アールで、5月から枝豆とピーマンを育てている。管理者の岩嶋宏信さんによると、4人は野菜栽培の初心者。初心者でも管理が比較的容易で収穫量が期待できるとして、作物に枝豆とピーマンを選んだ。
 枝豆は一足先にテラスカイへ出荷。従業員が試食したところ、甘さやみずみずしさへの評価が非常に高かったという。
 秋にはカブやロメインレタス、アスパラ菜などの栽培を予定。テラスカイは土の香工房と連携し、障害者の働く場や作業を拡大していく計画だ。

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