
平城宮跡の朱雀門の南側、三条通り沿い。オークワ尼ヶ辻店とセブンイレブンの間に、車で通るとうっかり見逃してしまうほど小さなパン屋さんがあります。注意して見ていると「焼き立てパンの店」という看板が目に留まるはず。駐車場に面した工房では、店長の岡本達男さんが、おいしそうなパンをせっせと焼いています。夏に向けて新商品のパンが多数出たと聞いて、さっそく調査に行って来ました!


「さくらパン工房」のパンは、100%国産の小麦(北海道産)の無添加生地を使用。岡本店長が、「毎日、口にするものだからこそ、子どもには特に体にやさしいパンを食べさせたい」との思いでパンを作っています。

パン屋を始めたきっかけを伺うと、「お店をオープンした7年前、近所に、娘に食べさせたい安心・安全といえるような無添加のパンを買える店がなかったんです。じゃあ、自分で作って、うちの子だけじゃなく一般のお客さまにも食べていただこうと思ったんですね。」とのこと。そうして作ったパンのうち、一番人気が出たのが、いま看板商品となっているメロンパンだったのだとか。「うちのメロンパンは、三温糖を使っているので、甘さがまろやかで優しいんです。プレーンの他に4種類あるのですが、この夏、瀬戸内レモンのクリームをはさんだレモンメロンパンが新しく加わりました!」と岡本店長。レモンに含まれるクエン酸は疲労回復効果が高く、暑い夏にうってつけですね。

近くの都跡小学校や都跡こども園に通う子どもたちに大人気の「さくらパン工房」。この夏、子どもたちに向けて新発売するのは、菓子パンの生地にカステラ生地を被せて焼いた「ぼうしパン」。カステラ生地が垂れて、帽子のような形になることから、この名前がついたそう。「メロンパンはビスケット生地を被せているのでカリっとしていますが、このぼうしパンはカステラ生地なのでふんわりしているんですよ。」と岡本店長。ミニサイズなので食べやすく、値段も手頃。甘さ控えめで、国産無添加の生地を使っているので、子どもに安心して食べさせられるのもうれしいですね。

今年の夏は平年より厳しい暑さになるそうです。岡本店長が、「減退しがちな食欲を増進できるようなお総菜パンを」と考えて作ったのは、なんと「ビビンバおやき!」ナムルと牛カルビ、豆板醤で味付けしたビビンバがたっぷり入っており、辛味と酸味が食欲をかきたててくれます。

さらに、のりの佃煮とじゃこにチーズをトッピングした磯の味と香りがする「じゃこチーズ」。夏に不足になりがちなカルシウムを手軽に取り込めるため、お年寄りにも人気だそうです。

そして、暑い夏といえば冷たいビールに枝豆ですよね。ビールとの相性抜群な枝豆は、肝臓にたまった脂肪を分解する役目もあるのだとか。たっぷりの枝豆にチーズをトッピングした「枝豆チーズ」を発売したところ、毎日買いに来る人もいるくらい人気だそうです。

これらの総菜パンのおすすめの食べ方は、トースターで5分ほど焼くこと。とくにチーズがかかっているパンは、ほどよく溶けてカリカリになります。外はサクッ、中はふわっという食感が楽しめますので、ぜひお試しください!

岡本店長は「昨年から食品ロスをなくそうというSDGs活動に参加していまして、インターネットでご注文いただいた方へ、冷凍パンの地方発送をしています。その日に残ったパンを冷凍して、まとまったらクール宅急便で配送しています。1箱に15個くらい詰めて送料込みの3000円です。商品が選べないことと、納期がいつになるかわからないことだけご理解いただき、ご注文くださると有難いです。」と話していました。

毎月12日は「パンの日」で、パンが10%OFFになるのでお得です!(12日が休業日の場合は、15日に実施)ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
■店 名 さくらパン工房
■住 所 奈良市四条大路4-1-77-1
■電話番号 0742-31-5781
■営業時間 平 日 8:30~19:00
※売切れ次第終了
■定休日 日・月曜日 ※お盆休み:8月7日(日)~15日(月)の9日間
■駐車場 有(2台)
■アクセス 近鉄橿原線尼ヶ辻駅より徒歩15分
近鉄奈良線新大宮駅より徒歩20分
三条大路南4丁目バス停より徒歩1分
※掲載の価格は全て税込みです。
※電話でお取り置き注文ができます。