7月13日に続き、14日も過去最多の感染者数となった静岡県内。感染拡大の抑制、重症化予防として期待される新型コロナワクチンですが、若い世代の接種率の伸び悩むという課題に直面しています。
<和田啓記者>
「清水区の集団接種会場です。午後2時の接種開始から予約した多くの市民が訪れています」
ワクチンの集団接種会場が設置されている静岡市清水区の清水区役所です。7月14日は主に高齢者向けの4回目接種が行われていて、300人の枠のおよそ9割が埋まりました。
<静岡市ワクチン接種対策室 田中寛規室長>
「高齢者の方々はもともと接種率が高かったので、こぞって来てくださったのは良かった」
この会場の予約枠は7月末まで、100%埋まったということです。
<4回目接種をした保育関係者>
「お子さんたちがワクチン打ててないので家庭感染が増えていて、危機感はだいぶ持っている。自分がなるべく感染しないことが迷惑にならないことだとも思うので打てる機会があれば打つ」
ただ、こんな声も。
<4回目接種をした人>
「打ってくれることには越したことない、若い者が。みんな打たなきゃだめさ」
静岡市の3回目のワクチン接種状況は、60歳以上の接種率は80%を超え、65歳以上の高齢者では9割に迫る勢いです。一方、若い世代の接種率は5割前後と伸び悩んでいます。
静岡市では、3回目が打てる99%の人には接種券が配り終わっていますが、ワクチンを打つ行動にまで移っていないといいます。
その打開策として静岡市は15、16日の2日間、静岡市葵区のク—ポール会館で「予約なし接種」を実施します。2回目接種から5か月以上経過した18歳以上の市民は、接種券さえあれば予約なしでも接種ができます。
<静岡市ワクチン接種対策室 田中寛規室長>
「なかなか忙しくて予約する機会を逸している方々もいらっしゃる。急きょ打ちたい時に気軽に来ていただける機会になる」
連日の過去最多で危機意識が高まる中、若い世代のワクチン接種を進められるか行政の試行錯誤が続いています。