【教えてサーカス よう太が聞く】テントの移動や組み立て大変?

木下龍太郎常務

 木下サーカスといえば、舞台となるのは赤テント。公演の場所に運んだり、組み立てたりするのは大変では。

 赤テントは高さ約20メートルの楕円(だえん)形で、約1800平方メートルの広さがある。この巨大テントは6分割でき、運搬の際には1枚ずつ畳んで積み込む。テントを支える鉄柱を含めた総重量は約25トンに上り、トレーラー2台と10トントラック1台で運ぶ。

 設営や解体は、サーカスの社員約100人とアルバイトの計約130人がそれぞれ2日ほどかけて行う。土地がでこぼこだったり、地盤が軟らかく杭(くい)が固定しにくかったりと場所によって条件が違うので大変な面も確かにある。

 実は設営時には、全社員でテントの汚れを洗浄するのが恒例だ。これには公演に向けて気持ちを一つにするという意味もある。作業で穴が開いてしまうこともあるが、修理は団員の担当だ。

 赤テントは木下サーカスの魂であり、大切に扱っている。

〈木下龍太郎さん(46)=常務取締役〉

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