特殊詐欺被害を未然に防いだとして、瀬戸内署は、備前日生信用金庫邑久支店(瀬戸内市邑久町尾張)と職員の上野美優さん(23)、高畑織恵さん(47)に感謝状を贈った。
同署などによると、6月24日午後2時ごろ、邑久支店の窓口を訪れた岡山市の70代男性が上野さんに「メールの相手に、47億円あげるからお金を振り込んでほしいと言われたので、その手続きに来た」と話した。上野さんは特殊詐欺と疑い、隣にいた高畑さんと男性を説得。上司を通じて警察に通報し、被害を防いだ。
11日に同署で贈呈式があり、越智博司署長から感謝状を受け取った2人は「お客さまの大事な財産を守れて良かった。今後もしっかり対応したい」と話した。
今年に入り岡山県内では特殊詐欺が増加傾向にあるといい、瀬戸内市内では架空請求などによる特殊詐欺が2件発生している。被害額は約190万円。