1週間のNY近郊の話題をチェック
＜ニューヨークシティー＞
交通網に世界的影響 マイクロソフト不具合
19日、クラウドストライク社のシステム更新により、世界的にマイクロソフトのサービスに障害が起き、ＪＦＫ空港、ラガーディア空港、ニューアーク空港では数百便が欠航や遅延となった。同日付ＣＢＳニューヨークが伝えた。当局はこれはサイバー攻撃ではなく、緊急通報用電話番号、病院、公共交通機関などの重要なサービスにほぼ影響はなかったと強調した。一方、ＭＴＡによると電光掲示板など一部に影響は出たものの、バスや地下鉄、ＬＩＲＲ、メトロノースは運行しており、ニュージャージートランジットは券売機の一部に障害が起きたが運行に影響はなかった。
地下鉄をより安全に 駅に銃検知機を設置
ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、近日中に新しい武器検知技術を地下鉄に導入すると発表した。19日付ＡＢＣ７ニューヨークが伝えた。市は武器、特に銃の検知のためにＭＴＡの既存の監視カメラシステムと併用できる技術を検討し、３月にこの試験プログラムを発表した。シティーフィールドに導入されている武器検知システムを使った独立式の銃探知機を設置して利用客の流れに与える影響を調べるが、設置駅は未定。市長は17日に市内の地下鉄犯罪は減少傾向だと発表したが、ＮＹＰＤのデータでも今年上半期は昨年上半期と比べ８％減少している。
＜マンハッタン＞
燃え上がる流星 自由の女神上を通過
16日、マンハッタン区ミッドタウン地区上空を通過する火球が目撃された。17日付ＮＹ１が伝えた。ＮＡＳＡによると午前11時17分頃、宇宙岩石が大気圏に突入して発火。アッパー湾上空49マイルで最初に発見され、時速３万４０００マイルで移動して自由の女神の上を通過し、ミッドタウン地区上空約29マイルで分裂した。同じ頃、市内各地で衝撃音や振動が報告されたが関連性は不明。ＮＡＳＡによると隕石は地上に落下せず、衝撃音や振動は近辺で行われていた軍事演習が原因である可能性があるとした。当局は流星に関する警報や警告は出しておらず、関連する負傷や被害の報告はない。
＜ブルックリン＞
区議会議員を逮捕 抗議中に警官を噛む
17日、ブルックリン区ベンソンハースト地区の独身男性ホームレス保護施設の建設現場で、スーザン・ズアン区議会議員が警官に噛みついて逮捕された。同日付ＰＩＸ11が伝えた。工事は午前５時頃に始まり、近隣住民は削岩機の騒音で起こされた。同議員は以前より学校や高齢者施設、保育所がある同地区での建設に反対しており、約１５０人と共に抗議活動に参加中に、警官の左前腕を噛んで負傷させ、暴行、逮捕への抵抗、行政妨害の罪で逮捕・起訴された。同議員はデモ隊の高齢女性をかばい、手錠をかけられて髪を引っ張られ、首を掴まれ呼吸困難になったと警察の対応を非難した。
＜クイーンズ＞
偽司祭がお縄に 国内外の教会で窃盗
クイーンズ区ベイサイド地区の教会で司祭を偽って盗みを働いた男は連続窃盗犯だった。19日付ａｍニューヨークが伝えた。ルーマニア出身のマリン・ロスタス容疑者（45歳）は３月３日、アメリカン・マーターズ・ローマ・カトリック教会で司祭を名乗って中に入り、寝室から９００ドル盗んで逃走。捜査が進む中、州北部やテキサス、アイダホ、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ジョージアなど他州でも同様の窃盗を繰り返し、イギリスでも手配中だと判明した。手配写真の公開後、同容疑者はカリフォルニアへ逃亡したが逮捕され、18日にニューヨーク市に身柄を引き渡された。
＜ブロンクス＞
違法大麻製品を押収 １０００万ドル相当
21日、ＮＹＰＤと市保安官事務所がブロンクス区ティンプソンプレースの「時間外社交クラブ」を強制捜査し、大麻やマジックマッシュルーム、ＴＨＣ濃縮物など１０００万ドル相当の違法薬物製品を押収した。同日付ゴッサミストが伝えた。これは州が無認可大麻店の取り締まり権限を法執行機関に与え、市が５月に開始した「パドロック・トゥー・プロテクト」作戦で閉鎖したボデガや食料品店を含む約６８０店の中で最大規模となった。市内には合法大麻店が65カ所あるが、無認可店が３６００以上あると推定される。市長は子供や若者向け製品の大麻含有への懸念を表明した。
＜ニュージャージー＞
リステリア菌で死者 デリ肉が感染源の疑
ＣＤＣ（米疾病予防管理センター）は19日、リステリア菌感染によりニュージャージー州とイリノイ州で二人の死者が出たと発表した。同日付パッチが伝えた。保健当局によると現時点でニューヨーク州を含む12州で28件の感染報告があり、患者に発病前１カ月間に食べた物を調査したところ、回答した18人のうち16人がデリカウンターでスライスされた肉類を食べていた。ＣＤＣはこれが発生源である可能性が高いとし、食べる前の加熱を奨励した。２０２２年にもデリの肉やチーズの関連が疑われる同菌発生でイリノイ州で二人以上発症し、メリーランド州で一人が死亡した。
＜ロングアイランド＞
奇跡の出産物語 同じ医師、同じ病室で
ロングアイランドの女性が自分が22年前に誕生した同じ病室で、同じ医師のもとで出産した。20日付ニューヨークポストが伝えた。エモニ・ワイズさんは14日、ナッソー郡ロックビルセンター地区のカトリック・ヘルス・マーシー病院で、勤続29年のジェイ・セラジ医師のもとで男児を出産。ワイズさんは別の医師の診察を受けていたが、出産予定日が早まり、担当医師が休暇中だったためセラジ医師が担当した。偶然に偶然が重なり、分娩室も当初予定から変更になり、ワイズさんの母は分娩室に入った瞬間に自分が出産した部屋だと気づいたという。
＜コネティカット＞
最も優れた学校制度 全米総合２位に
ウエストハブが実施した今年度の最も優れた学校制度の調査で、コネティカット州が全米２位となった。22日付ＮＢＣニューヨークが伝えた。成果、安全、資金、教員の資質など32の主要な指標で50州とワシントンＤＣを比較。トライステートはトップ10入りし、中でも同州は学習の質と安全面で高得点を得て総合２位となった。生徒と教師の人数比は最も低く、ＡＣＴ試験の得点は最高で、公立学校の７・６％が全国上位７００校入りして全米３位となった。ニュージャージー州は総合４位、ニューヨーク州は８位で、１位はマサチューセッツ州、最低はニューメキシコ州だった。
