今週のニュースダイジェスト<〜4月19日>

1週間のNY近郊の話題をチェック


<ニューヨークシティー>

NYC警備強化 トランプ裁判と中東で

15日、ドナルド・トランプ前大統領の不倫口止め料事件の初公判が始まり、NYPDは市内のセキュリティー強化に力を入れている。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。裁判所の外には多数の警官が配置され、5アベニューの前大統領の自宅近くにはバリケードが張られ、一部のストリートが閉鎖された。裁判期間中、自宅からローワーマンハッタンの裁判所へ迅速に移動できるよう断続的に道路が閉鎖される。歴史的裁判と緊迫した中東情勢に対するデモも予想され、NYPDは市内全体の安全確保を最重要課題とし、ソーシャルメディアなどへの監視も強めている。

ミシュラン最新版 新たな10店リスト入り

ミシュランは9日、マンハッタン区、ブルックリン区、ブロンクス区の10店のレストランを加えた最新版ニューヨークダイニングガイドを発表した。10日付イーターNYが伝えた。ウエストビレッジ地区のタイ料理店「バンコク・サパー・クラブ」、イーストビレッジ地区のサステナブルなおまかせ寿司店「バーミラー」、ブロンクス区のプエルトリコ料理店「バリオ」など、秋に行われる選考で星やビブグルマンを獲得する可能性のある10店を「美味しくて財布に優しいレストラン」と称してリストに加えた。ニューヨークダイニングガイドは300店以上のレストランから構成されている。

<マンハッタン>

安保理が緊急会合 イスラエルが呼びかけ

国連安全保障理事会は14日午後、イスラエルの要請により緊急会合を開催した。同日付FOX5ニューヨークが伝えた。10月7日のハマスの攻撃以来、イスラエルは国連に対し批判的な姿勢を示している。アントニオ・グテーレス国連事務総長は〝X〟への投稿で「対イスラエルのイランの大規模な攻撃によって象徴される紛争拡大を強く非難する」と述べた。NYPDは国連本部のあるニューヨーク市に現段階で脅威はないと見た上で、安全確保のため法執行機関、礼拝所、地域リーダーらと緊密な連携を続けると投稿し、アッパーイーストサイド地区のシナゴークにバリケードを設置した。

ベッセル再開へ 新たな安全対策を導入

4人の自殺者が出たことから2021年に閉鎖されたハドソンヤードのベッセルが、新たな安全対策を講じて今年後半に再開される。12日付ニューヨークポストが伝えた。所有会社のリレーティッド・カンパニーズによると、ベッセルには耐候性、耐カット性のスチールメッシュがほぼ全フロアの床から天井まで設置され、幾何学的なランドマークはそのユニークさを維持しつつ安全を確保する。螺旋階段の1、2階、上層階の金網が付いた部分に登れるようになるが、安全網が付けられない最上階は閉鎖のままとなる。また、2人以上での入場を義務付けていたルールは廃止される。

<クイーンズ>

NYCFC本拠地 スタジアム建設へ

ニューヨーク市議会は11日、ウィレッツポイントにニューヨークシティーFCのサッカースタジアムを建設する約8億ドルのプロジェクトを圧倒的多数で承認した。同日付CBSニューヨークが伝えた。同市初のプロサッカースタジアムは、再開発計画の一環としてシティーフィールドの向かいに2027年オープンを目指して建設される。スタジアム周辺には学校、小売店、公営住宅も建てられ、新しい街区を作り上げる計画が進んでいる。立ち退きを余儀なくされた中小企業からは反発があるが、市長室はプロジェクトが30年間で60億ドルの利益を生み出すと見込んでいる。

<ウェストチェスター>

移民2人を逮捕 ホテル従業員と衝突

ヨンカーズ市の移民のシェルター「ラマダイン」で9日、ホテル従業員と移民との間で衝突が起き、亡命希望者の男女2人が逮捕された。11日付ABC7ニューヨークが伝えた。昨年5月から同ホテルに滞在する移民らは、電気ポットなど禁止された電化製品の撤去を理由に、従業員が事前に連絡なく、時には不在時に入室することへ不満を感じていた。また現金や宝石が無くなったり、ホテルの警備員に脅威を感じるとの苦情も上がった。同市のマイク・スパノ市長は、移民の尊厳を軽視する扱いは決してしないと述べ、状況を監視するとしている。

<コネティカット>

UConn2連覇 祝賀パレード開催

NCAA男子バスケットボールトーナメントを制したコネティカット大学、ハスキーズの2年連続6度目の優勝を祝うパレードが13日、ハートフォード市で行われた。同日付CBSニューヨークが伝えた。チームはオープンエアの2階建てバスでトロフィーを掲げながら、州議会議事堂からXLセンターまで進んだ。パデュー大学を75─60で破り優勝したハスキーズは、12試合全てを10点差以上で勝利。チームはNBAドラフトにエントリーしたドノバン・クリンガン選手他、選手資格が切れる数名を失うが、ダン・ハーリー監督は3連覇に向けて集中していくと観客に語った。

<ニュージャージー>

買い物カート泥棒 スーパーから140台

バーゲン郡の「ショップライト」から2週間にわたって買い物カート140台を盗んだ2人組が、9日逮捕された。12日付NBCニューヨークが伝えた。カート数の減少に気づいた店が、監視ビデオに赤いバンの出入りを見つけて警察に通報。翌日、カート回収スタッフを装ってライムイエローのシャツを着たアルフレド・ロドリゲス被告(77歳)とヘクター・コルテス被告(54歳)が現れた。2人の車に5台のカートが積まれており、逮捕に至った。警察によると、カートは1台200ドルほどで売れ、小さなヒスパニックの食料品店に卸すかスクラップにしていたとみられる。

<ブロンクス>

死因は窒息死 検死から母親逮捕へ

ブロンクス地方検事局は11日、5歳の双子が死亡した事件で42歳の母親を殺人、過失致死で逮捕したと発表した。12日付NBCニューヨークが伝えた。昨年12月、グロリア・アサモア被告から子供に反応がないと通報を受けた警察が自宅で死亡していた男女の双子を発見。家庭内暴力や一酸化炭素中毒の疑いはないとされたが、最近、検死結果で死因は窒息で殺人と断定された。起訴状によると、被告は子供たちの口と鼻を塞ぎ、傷が残っていたという。事件後、精神的外傷で入院していた被告は12日に無罪を主張、7月に再出廷する。弁護士は自殺監視と精神治療の継続を要請した。

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