福井の女子高生ダンサーが国内最高峰大会の最年少ファイナリスト Red Bull Dance Your Style Japan2022

国内最高峰のダンス大会に出場する野口陽羽さん=福井県の福井新聞社・風の森ホール

 小学1年からストリートダンスを続ける北陸高校2年の野口陽羽さん(16)=福井県福井市=が7月17日、ジャンルの異なる国内トップダンサーが日本代表の座を懸けて競う「レッドブル・ダンス・ユア・スタイル・ジャパン」にファイナリストとして挑む。プロも出場する国内最高峰の舞台。野口さんは「地方でも全国、世界と戦えることを福井のキッズダンサーに見せたい」と張り切っている。

 今回で4回目となる大会は大阪府大阪市で開かれる。主催者推薦の「ワイルドカード」の10人と、オンラインでの予選を勝ち抜いた6人が出場する。野口さんは約80人がエントリーした予選を今大会最年少で突破。大会事務局によると、音楽と動きの融合性やリズム感が高く評価され、北陸3県から初めてファイナルに進んだ。

⇒福井出身のTETSUさんDリーグで優勝

 2021年発足したプロリーグ「Dリーグ」に参戦するダンサーも出場し、一対一の勝ち抜きトーナメントで行われる。ファイナリストたちの得意なジャンルはロック、ヒップホップ、ハウスなどさまざま。BGMは「有名アーティストのヒットソング」というヒントだけで、試合開始までどんな曲が流れるか分からず、即興でダンスを繰り広げる。観客が、より会場を盛り上げたと思うダンサーのジャッジカードを掲げて勝敗を決める。

 野口さんはマイケル・ジャクソンにあこがれてダンスを始め、得意のロック以外にも多様なジャンルを習得。これまで小中高生対象の大会で全国優勝も含めて数々の戦績を残してきた。年齢制限のない全国の大舞台は初めてという。

 大会の優勝者はワールドファイナルにつながる12月のプレ大会に日本代表として臨み、約30カ国のダンサーと競う。野口さんは世界に挑むチャンスに、「過去最高にレベルが高い人と戦うことになるけど、今までの経験を全て出して少しでも上を目指したい。勝とうと思わず、楽しんで踊った方が自分のダンスができるはず」と話している。

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