障害者と市民、顔の見える関係を 相模原で物品販売会

相模原市内の障害福祉サービス事業所が出店した物品販売会=市役所

 障害者と市民との交流の場を広げようと、相模原市内の複数の障害福祉サービス事業所が14日、市役所で物品販売会を開いた。知的障害者19人が犠牲となった津久井やまゆり園事件から26日で6年を迎える。事業所の関係者は「障害者の活動をまずは知ってもらい、顔の見える関係を築いていきたい」と語った。

 販売会は毎年12月に開催しているが、「障害への理解を深めたい」との思いから、事件のあった7月にも実施することを決めた。この日は9事業所が市役所1階の特設コーナーに出店し、革製品や木工品、パンや菓子を販売した。

 販売会は各地域で開催してきたが、新型コロナウイルス禍でほとんど行われていないという。この日出店した社会福祉法人「風の谷」管理者の西村三郎さんは「障害者にとって販売会は地域の皆さんとつながる大きな機会なので、続けていきたい」と語った。

 津久井やまゆり園も園の入所者が製作したせっけんや布製のポーチを販売。職員の永井真司さんは「自分たちが作った製品が売れることは入所者にとっても大きな刺激になる。多くの方に関心を持ってもらえたら」とPRした。

 販売会は15日にも同所で開催される。

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