高田早朝野球連盟が解散 チーム数減で決断

 上越市高田早朝野球連盟(岸波敏夫会長)は加盟チームの減少に伴い解散を決めた。創立60周年を迎える本年度に連盟の幕を閉じた。役員や理事、選手が話し合い、このほどの理事会で決定した。

 全盛時は50チーム近くの登録があったが、スポーツの多様化や野球人口の減少、ナイター設備の充実、勤務時間の変更などでチーム数は減少。昨年度は登録が3チームに減り、継続を望むチームもあったというが、連盟としての機能維持を問題視した。新型コロナウイルスにより生活環境が大きく変わったことも選手の確保や継続に影響した。

 県内初の早朝野球連盟として昭和37年に発足し、上越の野球界をけん引し、地域や町内の活性化にも寄与してきた。高田地区の中学野球大会や中学の一部活動を終えた選手の野球塾を開くなど、野球の振興、発展につながった。

 長く連盟に携わった岸波会長(67)は「解散は断腸の思い。時代の流れで致し方ないが、寂しい」と話す。野球の発展を願い、上越市野球協会に「金一封」を贈呈した。

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