【コスモス薬品決算説明会】今期も調剤20店舗開設/将来への布石

【2022.07.15配信】コスモス薬品は7月15日、 2022年5月期の連結業績(2021年6月1日~2022年5月31日)の決算説明会を開いた。この中で横山英昭社長は今後も引き続き調剤拡大を図る方針を示した。「将来への布石として」、進めていく考え。今期も20店舗の開局を目指す。

コスモス薬品の2022年5月期の連結業績(2021年6月1日~2022年5月31日)は、売上高7554億1400万円(前年は7264億2400万円)、営業利益297億9600万円(前年は331億4700万円)、経常利益328億6100万円(前年は358億3500万円)、親会社株主に帰属する当期純利益231億5500万円(前年は271億5600万円)だった。

売上は過去最高となったが、電気代など各種のコスト上昇等により減益となった。

横山社長は、増収減益となったことを説明した上で、価格戦略を継続したことで既存店の売上は前年並みを維持したとした。

「コスモスは安いという認識が広まった。このことは今後の成長につながると自負している」と話した。

また、最近、商品の値上げが話題になっているとし、「メーカー主導の値上げに対して安く売る小売店がよくないような風潮があることに違和感を覚える」と指摘。「消費者のために1円でも安く販売することが小売業の使命だ」と、今後も同社の理念を追求していく方針を示した。

一方、調剤事業については今期20店舗を開局する方針とした。
「調剤はまだまだ収益の柱になっていないが、将来の布石として頑張っていく」と話した。

説明後に、記者から「調剤が収益に貢献するのはいつごろか」との質問が出ると、「調剤報酬が下がった時がローコストでも運営できるわれわれの出番ではないか」との考えを示した。
また、開局の条件については、「処方箋が面で出ている」ことを「必要条件」とし、「薬剤師の採用ができること」を「十分条件」として、2つの条件がそろったところで開局していく方針を示した。

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