延期の町道8月1日供用へ 串本のサンゴ台中央線

延期になっている未供用区間の開通が8月1日に決まった町道サンゴ台中央線(和歌山県串本町で)

 和歌山県串本町は15日、高台を通って同町の串本とサンゴ台を結ぶ町道サンゴ台中央線の未供用区間について、8月1日に開通式を開き、供用を始めると発表した。同区間は7月1日の供用開始を予定していたが、同町串本で発生した町道に隣接する国道42号ののり面の土砂崩れの影響で開通が延期。町は「盆までには開通させたい」との考えを示していた。

 サンゴ台中央線は串本小学校(串本町串本)近くの国道42号と接する場所から、切り土するなどして整備した高台を通り、サンゴ台を経て、橋杭小学校(同町串本)そばまでの総延長2814メートル。うち串本小の近くから、サンゴ台に至る延長1242メートルが未供用区間となっている。

 当初は7月1日に開通式を開いて供用を始める予定だったが、6月26日に同町串本の国道42号ののり面で土砂崩れが発生し、国道42号が全面通行止めになった。隣接するサンゴ台中央線についても開通が延期となり、国道42号が通れるようになった後も、調査の関係で開通を見合わせていた。

 8月1日は午前10時から開通式を開催。約40人が参加し、2017年度から建設工事を進めていた事業の完成を祝う。午前11時までには通れるようになる見通しという。

 町建設課の浅利淳課長は「多くの方に開通を待っていただいている状況で、国と協議し、その頃までには国が周辺で行っているボーリング調査も終わるとの見通しをもらったので、8月1日に開通することを決めた」と話している。

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