ネットアップ、データ主導型クラウド・ソリューションによりポルシェ モータースポーツをABB FIAフォーミュラE世界選手権で勝利に導く

タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームが、ネットアップのハイブリッド・クラウド・ソリューションを活用したリアルタイムのデータ連携を活用し、優れたパフォーマンスを達成

米カリフォルニア州サンノゼ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- グローバルなクラウド主導データ中心ソフトウエア企業のネットアップ(NASDAQ:NTAP)と、タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームは本日、複数年のパートナーシップを発表しました。ネットアップは、このスポーツカー・メーカーに革新的なハイブリッド・クラウド・ソリューションを提供し、カーレースの歴史を刻み続けることがように支援します。

フォルクスワーゲン グループが所有する世界的な自動車ブランドのポルシェは、2015年に電気自動車や合成燃料自動車に生産を移行し始めました。ポルシェは2030年までに、販売する全車両の80%を電気自動車にすることを目指しています。タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームは、ネットアップのリアルタイム・データ・サービスを活用し、持続可能なモビリティーというビジョンを実現しつつ優れたレース・パフォーマンスを実現するリアルタイムの調整を可能にし、次世代のポルシェ電気自動車を推進する上で貢献していきます。

レース場におけるリアルタイムのデータ連携サービス

ネットアップのハイブリッド・クラウド・ソリューションは、タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームがトラックサイドでデータにアクセスしてドライバーとチームのパフォーマンスをサポートできるようにします。これにより、例えば30キロワットのエンジンパワーをさらに引き出すフォーミュラEアタックモードを使用するタイミングなど、データ主導型の意思決定をリアルタイムで行うことができます。アタックモードの利用に関するルールは、各ePrixの少し前にFIAが設定するため、レース戦略に大きな影響を与えます。

データが、レース、ビジネス、エンジニアリングについて行う決定の中核にあるため、タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームは、最先端のデータ管理技術が必要です。

  • データとシステムは、レース場で利用可能でなければならず、パフォーマンスに関する厳しい要件を満たす必要があります。
  • ePrixで収集したデジタル・データは、レースが進行している間にクラウドにアップロードして分析しなければなりません。
  • クラウドのデータは、ドイツのヴァイサッハにあるポルシェ モータースポーツ本社のチームが研究開発のために処理する必要があります。
  • レース終了後、将来も活用できるようにデータをクラウドに転送して、バックアップやアーカイブなど、重要なデータ・サービスに対応する必要があります。

ネットアップとポルシェがそのために設計したハイブリッド・クラウドデータ・ソリューションは、クラウド・ネットワーク接続(NAS)ストレージ・サービスをグローバル・ファイル・キャッシュと組み合わせたもので、広範に分散した異なる拠点間でシームレスに素早くデータを転送できます。また、以下のようなネットアップの強力なデータ・サービスを統合して、バージョンの一貫性確保と、クラウド・リソースの管理・監視を行い、ポルシェの知的財産を保護します。

  • クラウド・ボリュームONTAP:タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームの主要ストレージ・プラットフォームです。アジュール上に展開したマルチクラウド・ソリューションが、チームの全データを統合するハブとして機能します。
  • グローバル・ファイル・キャッシュ:クラウド・ボリュームのエッジ機能が、ローカル・エッジ・インスタンスを提供し、ヴァイサッハのオンプレミス開発センターとレース場の両方で、共通データセットへの低遅延アクセスを実現します。
  • クラウド・マネジャー:ハイブリッド・クラウド・ストレージ・インフラストラクチャーとすべてのデータ管理サービスの間で一元的なオーケストレーションを提供し、タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームがすべてのデータ・ソフトウエアとハードウエアの消費を管理、監視、自動化できるようにします。
  • クラウド・バックアップ:統合されたクラウドデータ向けに、バックアップおよびアーカイブのレイヤーとして統合されています。

ポルシェのモータースポーツIT責任者のFriedemann Kurz氏は、次のように述べています。「フォーミュラEは、ポルシェがその技術を披露できる場であり、研究開発のバックボーンでもあり、当社の公道およびレーストラックにおけるモータースポーツの強固な伝統を守っています。データが決定的な要素となりますが、レーシング・チームが常に遠征していると、データを活用することは容易ではありません。ネットアップが生み出したソリューションは、大量のデータを高速で移動させながらエッジ、コア、クラウドで直感的な体験を提供できるという点で、市場で類例がありません。それにより当社は、レーシングカーのドライバーや世界中の自動車ファンのために、より優れた高速な車を設計することができます。」

ネットアップのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者のジェームズ・ホワイトモア氏は、次のように語っています。「これは、最高の2社が正面から向き合って成果を上げるパートナーシップです。ポルシェは主要なカーレース・シリーズで3万以上の勝利を収めています。ネットアップは、データ革新の特許を2500件以上提出しています。私たちは力を合わせ、レースの未来に足跡を残すことができるように取り組みます。デジタル・データは、トラックを疾走するレースカーに搭載されたいくつものセンサーから収集され、同期的に処理されて結果が予測され、トラックサイドのチームを支援します。データはすなわちスピードです。」

補足資料

ネットアップについて

ネットアップはグローバルなクラウド戦略で業界をリードする、Data-Centricなソフトウエア企業です。デジタルトランスフォーメーションが加速する時代において、データを活用してビジネスをリードする企業や組織を支援します。クラウドでの開発、クラウドへの移行、オンプレミスでの独自のクラウドレベルの環境構築など、データセンターからクラウドまでのアプリケーションを最適な状態で実行できるシステム、ソフトウエア、クラウド サービスを提供しています。ネットアップは、多様な環境にわたって機能するソリューションを通じて、企業や組織が独自のデータファブリックを構築し、いつでもどこでも、必要なデータ、サービス、アプリケーションを適切なユーザに安全に提供できるようにしています。詳細については、www.netapp.comをご覧ください。また、TwitterLinkedInFacebookInstagramでネットアップをフォローしてください。

NetApp、NetAppのロゴ、www.netapp.com/TMに記載されているマークは、NetApp, Inc.の商標です。

ポルシェのフォーミュラEについて

ポルシェ99Xエレクトリックで、ポルシェは30年以上を経て2019年にオープンホイールのシングルシーター・レースに復帰し、サウジアラビアのディルイーヤで開催されたABBフォーミュラEシーズン6のシーズン開幕戦で2位を獲得し、デビューの成功を祝いました。2021/2022年には、タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームが、ポルシェ99Xエレクトリックで3回目のフォーミュラEシーズンに挑み、2022年2月12日にメキシコで1位と2位の座につき、歴史的勝利を勝ち取りました。ヴァイサッハ開発のポルシェEパフォーマンス・パワートレインを搭載した完全電気レーシングカーは、このスポーツカー・メーカーの完全電気市販モデルの開発プラットフォームとしての役割も果たしています。エネルギー管理と効率性は、フォーミュラEと市販車の開発で成功するための重要な要素です。2021/2022年シーズンに向けて、99Xエレクトリックは、予選モードで250kW、通常レースモードで220kW(昨シーズンは200kW)の最大出力を持っています。アタックモードでは出力が250kWに増強されます(昨シーズンは235kW)。最大回生量は250kWで、使用可能なバッテリー容量は52キロワット時です。

フォーミュラEは、国際自動車連盟(FIA)がオープンホイールの電気レーシングカーのために開催する革新的で持続可能な国際選手権です。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Media Contacts:
Kenya Hayes
NetApp
kenya.hayes@netapp.com

Marvin Sauer
NetApp
marvin.sauer@netapp.com

Viktoria Wohlrapp
Porsche
viktoria.wohlrapp@porsche.de

Investor Contact:
Lance Berger
NetApp
lance.berger@netapp.com

© ビジネスワイヤ・ジャパン株式会社