実践女子大学、講演会で源氏物語研究の成果を発表 華やかな「十二単」の着装実演も

実践女子大学・実践女子大学短期大学部は、2022年7月16日(土)、東京都渋谷区の渋谷キャンパスで源氏物語研究についての講演会を開催する。

「源氏物語の、実践」と題した講演会では、2018年度から3年間、文部科学省の私立大学研究ブランディング事業「源氏物語研究の学際的・国際的拠点形成」の指定を受けて取り組んだ源氏物語研究の成果を発表する。実践女子大学の源氏物語研究は、創立者の下田歌子(1854~1936年)が晩年まで担当した『源氏物語講義』以来の伝統を礎に、これまでの文系的視点にないユニークな研究として、文理融合手法による紙の光学的研究や、平安時代当時の装束の復元などにも取り組んできた。

講演会の内容は、文学部国文学科佐藤悟教授による「実践女子大学のブランディング事業について」、牛腸ヒロミ名誉教授(元生活科学部生活環境学科教授)の「平安時代の染色について」、横井孝名誉教授(元文学部国文学科教授)の「源氏物語の世界 装束・薫物・音楽」、以上3つの講演のほか、衣紋道高倉流本部永井とも子教授による十二単着装の実演も行う。

また、渋谷キャンパスの香雪記念資料館では、2022年8月5日(金)まで、「十二単」と呼ばれる儀礼などに使われる現代の装束や、実践女子大学の伝統である源氏物語研究にも活用されている鎌倉時代の貴重な古典籍資料などを展示している。入館料は無料。開館時間10:30~17:00。土・日休館だが、7月16日(土)、7月24日(日)は開館する。

参考:【実践女子大学 源氏物語研究の学際的・国際的拠点形成特設ページ】源氏物語の、実践

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