【参院選2022】無党派は前倒し投票の傾向 神奈川選挙区の出口調査分析 与野党の呼び掛け奏功

投票率に占める無党派の割合

 第26回参院選神奈川選挙区の投票率は5.78ポイント増の54.51%を記録した。手軽に利用できる期日前投票の普及が持ち直しの背景だ。県内投票所で実施した出口調査に照らすと、「風を吹かせる」と評される無党派(支持政党なし層)が同制度を積極利用し、前倒しで票を行使している事実が浮かび上がった。

 出口調査結果の投票者に占める無党派の割合を見てみると、当日では11.3%。2016年が24.1%、19年は19.9%で、減り続けている。その一方で期日前では増加傾向だ。今回は7.5ポイント増の32.0%を占めた。投票日前に足を運んだ3人に1人が無党派だったことになる。

 とかく投票日当日に動くと見られがちだった無党派だが、実際には「行ける時に行く」というアクティブな一面がうかがえる。与野党問わず「毎日が投票日」との呼びかけが徹底されてきたことが奏功したようだ。今後の無党派対策練り直しのポイントとなる。

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