宮城県で記録的な大雨 大崎市と松島町に「緊急安全確保」

宮城県内は記録的な大雨となっていて、各地で被害が確認されています。大崎市と松島町では警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されています。

大崎市古川では、午前9時半までの12時間の雨量が観測史上最大となる203.5ミリに達しました。

午前5時頃の大崎市古川栄町の様子です。辺り一面冠水していました。地域住民は膝近くまで水に浸かりながら歩いていました。

住民「玄関の所1センチくらいまでは上がっていたけど、家の中までは入ってません。夜中起きたんですが、すごい音で夜中2時ころの段階で冠水していた」

鈴木奏斗アナウンサー「大崎市古川のやのめ地区です。地区を流れる名蓋川の堤防が大雨で決壊して地区に川の水が流れ込みました。ここは一面水田なんですが奥まで冠水してしまっています。この時期、稲の草丈は50センチほどということなんですが、その姿、全く見えません」

そして、古川の矢目地区では名蓋川の堤防が決壊し、市は午前6時半に矢目地区の62世帯176人を対象に警戒レベル5の「緊急安全確保」を出し、身の安全を確保するよう呼び掛けました。

大崎市によりますと、午前8時半までに人的被害は寄せられていないものの、橋の崩落や土砂崩れなど多くの被害が確認されています。

前田さつき記者「JR松島駅前の道路です。水没した道路にタクシーが侵入し運転手が閉じ込められている状況です」

松島町の付近では、15日午後11時30分までの1時間に約100ミリの猛烈が雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表されました。

町内各地で大規模な冠水が発生し、JR松島駅前では約100メートルにわたり50センチから1メートルほどの深さで冠水しました。

「中に水が入ったので、たぶんこの辺まで来た。すごい一気に(水が)来たと思う。危ないと思ったら、あっという間に雨が来た感じ。本当に大変です。

町内では、18カ所で土砂崩れが起き町道が片側通行になるなどしています。

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