西九州新幹線「かもめ」の模型、資料展示 長崎歴文博で企画展

新幹線かもめのデザイン案などが並ぶ会場=長崎市、長崎歴史文化博物館

 長崎県の鉄道の歴史を振り返る「西九州新幹線開業記念展 ながさき・かもめ今昔」が16日、長崎市立山1丁目の長崎歴史文化博物館で開幕する。さまざまな模型や資料を通じて、新幹線の魅力や鉄道整備による町の変遷に触れることができる。8月28日まで。
 同展は9月の西九州新幹線開業に合わせ、長崎と鉄道の関わりについて発信しようと同館が企画。新幹線かもめの座席模型や車両のデザイン案など500点以上の資料を紹介する。
 このうち、道や鉄道に注目して江戸時代から現在までの町の変化をたどるコーナーでは、JR長崎駅周辺の古写真や初代の長崎駅(現・浦上駅)の平面図などを展示。歴代の特急かもめの鉄道模型や本県にゆかりのある列車のヘッドマークなど懐かしさを感じさせる資料も数多く並ぶ。
 15日に開会式があり、水嶋英治館長は「思い出のたくさん詰まったタイムマシンのような雰囲気も楽しめる。100年に1度の長崎の息吹を鉄道と共に感じてほしい」とあいさつ。平田研副知事や同市の髙宮茂隆副市長らとテープカットをした。その後の内覧会には約60人が参加し、学芸員らの解説を聞きながら資料に見入った。

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