シリーズ『エビデンスを頂戴!』ハンモックで樹木の表面を傷つける? 養生をする必要はある? 気になる根拠を頂戴しました!

イメージ画像

キャンプにまつわる「ソレやったらダメらしいよ」のエビデンスを専門家に聞いちゃうこのシリーズ。今回の『エビデンスを頂戴!』シリーズでは、ハンモックと樹木にまつわるアレコレを、歴史ある木々や地域に愛される樹木を管理する樹木医・和田博幸さんに頂戴しました!※本記事は2021年9月8日に発売された「fam_mag Autumn Issue 2021」の特集企画に加筆・修正を加え再構成したものです。

「ソレやったらダメらしいよ」の根拠が知りたい!

今回の『エビデンスを頂戴!』では、ハンモックと樹木に関するアレコレにフィーチャー。

特に湖畔や林間キャンプでやりたくなるハンモックですが、「ソレやったらダメらしいよ!」って話もよく聞きますよね。

[ 画像が省略されました ]

「表面が傷ついたら木がダメになっちゃう」ってホント?

[ 画像が省略されました ]

「木に吊り下げるなら養生しなきゃダメ!」ってホント?

エビデンス1:Q.ハンモックを気にくくり付ける場合養生をしなければいけないって言われていますが、本当に必要ですか?

必要です!

イメージ画像

ハンモックを吊るすロープによって木の表面に擦れ傷がつくのを防ぐために、養生は絶対に必要です。

擦れ傷は腐れに繋がるため、木の健康を損なう要因のひとつになります。

樹木に関わる現場においても、木の状態をしっかり確認した上で、必ず養生を行っていますよ!

エビデンス2:Q.表皮が傷ついた樹木は、最終的にどうなってしまうのでしょうか?

最悪の場合、腐って枝が折れてしまいます。

イメージ画像

樹木は表面に近い部分の細胞が活動しているため、そこに傷がついてしまうと、樹木に大きな影響を及ぼしてしまいます。

すぐに折れてしまったり木が枯れてしまうことはないのですが、表皮の傷が蓄積していくことで、段々と木は弱くなってしまうのです。

擦れ傷が重なってひどい状態になってしまうと、その部分から腐れが発生しますし、幹と枝の股部分に傷が重なった場合は、枝側に腐りが入り枯れてしまい、折れる可能性もあります。

木の幹の場合、すぐに枯れるようなことはないのですが、もしその樹木がすでに弱っているとしたら、状況を悪化させてしまうでしょう。

ハンモックで人がぶら下がる負荷は台風などの強風による負荷に比べると軽微だと思われるとはいえ、樹木に悪影響を与えないように努めることが大切。樹木の健康を考えると、養生を行うというのは、とても大事なことなのです。

エビデンス3:Q.木へのダメージを最小限に抑えるためにはどのようにハンモックを吊るすといいのでしょうか?

負荷の一点集中を避けて、吊るすようにしてください。

倒木予防や枯れ枝落下防止のためにも、木々をロープで繋げる際の施術が参考になるでしょう。

具体的には、伸縮するナイロン製のロープ(コブラロープ)と木表面のスレを弱める養生材(ホース)を使用するのが一般的です。

さらに必要に応じて、コブラロープとホースの間に、板状のプラスチックを挟みます。つまり、樹皮にかかる負荷を点ではなく面にして、可能な限り分散させることが意識されているのです。

樹木の表面にタオルなどの優しい素材を養生材として使用し、できるだけ広い面でロープを固定。スレの負荷を集中させないようにすることが重要ですよ!

fam _magが考えた持論はこちら!

イメージ画像

●養生材はやっぱり必要だった!

●木の状態や吊るす場所に注意すること!

養生材の使用はもちろんですが、擦れ傷を防ぐために、木の状態をよく観察することが大事です。

弱っている木にハンモックを吊るすことがないようにするのはもちろん、ダメージが行きやすい股の部分を避けるようにしましょう。

ハンモックを設置するときは、ロケーションやロープが固定しやすいかどうかなどに目が行きがちですが、木の健康状態を見ることも必ず行ってくださいね!

書籍「キャンプのあやしいルール真相解明」をチェック!

今回ご紹介した情報は、fam_mag_mag Autumn Issue 2021と、キャンプにまつわる定説の真偽をまとめた書籍「キャンプのあやしいルール真相解明(山口健壱・著)」を元に作成しています。

気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

© ハピキャン