沖縄の電子マネー「オキカ」利用店舗拡大へ 琉銀が展開するキャッシュレス決済で取り扱い可能に

 沖縄県内で利用できる交通系ICカード「OKICA(オキカ)」を発行する沖縄ICカード(那覇市、仲吉良次社長)は15日、琉球銀行(同、川上康社長)が展開するキャッシュレス決済端末でオキカの取り扱いが可能になったと発表した。端末を置く加盟店は約9千店あるとされ、サービスを提供する同行子会社のOCS(オークス、平岡孝社長)が20日から利用受け付けを始める。

 オキカは2020年に電子マネー機能が付いたが、商業店舗での利用は限定的だった。現在累計約48万枚を発行しており、琉銀グループとの連携で利用者の利便性向上が期待される。決済は、加盟店なら早ければ申し込みから2~3週間で利用でき、8月以降から順次サービス展開する見通しとなっている。

 仲吉社長は「オキカは沖縄限定の電子マネー。利用することで決済資金は県内に還流することになり、コロナ禍で打撃を受ける県内事業者の支援にもつながる」とメリットを強調し、店舗に活用を呼び掛けた。

(小波津智也)
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