連休2日目は北海道で大雨のおそれ 関東・東北は急な雷雨・竜巻・ひょうが降る可能性

 3連休2日目となるきょう17日(日)は、北海道で大雨となるおそれがある。また、西~東日本では晴れ間の戻る所が多いものの、午後は内陸や山沿いを中心に天気の急変に注意が必要だ。特に関東北部から東北南部にかけては落雷、竜巻などの激しい突風に加えてひょうが降るおそれもある。

宮城県と岩手県は今夜遅くにかけて土砂災害に厳重警戒

 日本付近は、おととい15日(金)から梅雨に逆戻りしたかのように前線が停滞し、雨雲のもとになる湿った空気や上空にこの時季としては冷たい空気が流れ込んでいる。この影響で、きのう16日(土)にかけて九州から東北では局地的に雨足が強まった。特に宮城県では記録的な大雨となり、宮城県では土砂災害や浸水などの被害が相次いでいるとみられる。
 きょう17日(日)午前11時30分現在、依然として宮城県と岩手県には土砂災害警戒情報が発表されている。少しの雨でも地面が崩れやすくなっているため、今夜遅くにかけて引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要だ。

北海道で激しい雨や雷雨 大雨のおそれ

 きょう17日(日)午後は、東北などに記録的な大雨をもたらした前線や低気圧が北上するため、北海道で大雨になるおそれがある。普段雨の少ない北海道だが、特に道東を中心に雨量が多くなりそうだ。あす18日(月)朝までに多い所では120ミリが見込まれている。 東北は引き続き雲が広がりやすく、北部を中心に雨が降ったりやんだりになりそうだ。

晴れ間があっても天気急変のおそれ

 前線がいったん南下する関東から西では晴れ間も出るが、上空寒気の影響が続いて山沿いや内陸で天気は急変するおそれがある。記録的な大雨となった宮城県を含む東北南部でも、急な激しい雨が降る可能性がある。
 特に関東北部から東北南部にかけては発雷確率が高く、落雷、竜巻などの激しい突風に加えてひょうが降るおそれもある。雷の音が聞こえた、渦巻状の雲を見かけた、ひょうが降ってきたりしたらすぐに頑丈な建物内に移動した方がいいだろう。

東京都心はきのうより気温大幅に高い

 関東から西の地域では、天気の急変とともに厳しい暑さにも注意が必要だ。日ざしが届くため気温が上がりやすく、最高気温は30℃以上と真夏日になる所が多い予想。
 東京都心の最高気温はきのうより7℃高い32℃の見通し。湿度は高く、不快な蒸し暑さになりそうだ。こまめに休憩を取り、周囲と声を掛け合いながら定期的に水分補給をするなど、熱中症にも気を付けて過ごした方がいいだろう。

あす連休最終日 西日本で再び大雨のおそれ

 あす18日(月・祝)まで3連休という人も多いかもしれない。あす18日(月・祝)の東日本や東北はだいたい晴れる見込みだが、西日本には再び低気圧や前線が近づく見通し。特に九州や中国地方では雷を伴いバケツをひっくり返したような激しい雨が降り、また大雨となるおそれがある。前線はしばらく西日本付近に停滞する見通しで、21日(木)ごろにかけて雨は強弱を繰り返して降ったりやんだりとなり、大雨が続く可能性もある。
 今年は記録的に早い梅雨明けとなったが、しばらくは梅雨の戻りと言えそうだ。西日本では、たとえいったん晴れ間が戻っても油断せず、改めて大雨への備えを確認しておいた方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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