【高校野球神奈川大会】桐蔭竹内が5回参考ノーノー 「一球一球つぶすイメージで」

【桐蔭学園-霧が丘】5回参考の無安打無得点試合を達成した桐蔭学園の竹内=サーティーフォー保土ケ谷

◆桐蔭学園10-0霧が丘(5回コールド)
 桐蔭学園の右腕竹内が5回参考ながら無安打無得点試合を達成。自身初という快挙に「1イニング1イニング、一人一人、一球一球つぶしていくイメージで投げた」と笑みを浮かべた。 

 最速144キロを誇る直球がさえた。スライダーを巧みに配しながら、最後は右打者の外角いっぱいにストレート。毎回の8奪三振のうち三つを見逃しで奪い、「冬から磨いてきた低めに伸びる、見逃し三振を取れる真っすぐを十分に発揮できた」とうなずいた。  

 捕手米倉から返球を受けるとすぐにモーションに入るテンポの良さも特長。「調子が悪くてもできるのはテンポ良く投げること。うちは守備から打撃につなげるチームなので」。惜しむらくは初回の四球だが、「納得いくボールは投げられていた」と手応えを口にする。

 系列の中等教育学校出身で、中学時代は横浜緑シニアに所属。「中学で桐蔭学園に入って、3年間過ごすうちに高校も桐蔭でやりたいという思いが強まった」と、後期課程に進まず再度の受験を決断した。

 「うちで一番信頼している投手。プレッシャーがある中、普段の練習通りの投球をしてくれた」と片桐健一監督(48)もご満悦。重厚な投手陣の一角を担う背番号13は「頼もしいピッチャーが後ろにいるから伸び伸びと投げられる。夏はこれから。切り替えて明日の試合もみんなで臨みたい」と意気込んだ。

© 株式会社神奈川新聞社