〈動画あり〉シーズン前に連携確認 合同で海洋訓練 上越地域消防局、上越海上保安署

 上越地域消防局と上越海上保安署による合同海洋訓練が15日、上越市のなおえつ海水浴場で行われた。両機関から職員35人、巡視艇「たつぎり」や救助艇などが参加、連携して迅速な救助、救命を目指した。
 両機関の連携を高め、マリンレジャーシーズンを迎えるこれからの季節に備えようと、初めて行われた訓練。近隣の長野県を含め、多くの人が訪れるなおえつ海水浴場で実施した。

上越地域消防局と上越海上保安署が合同で訓練。マリンレジャーシーズンの到来を前に、互いの資機材や情報を活用し連携を密にした

 訓練は同海水浴場の沖合約1キロでボートが転覆。釣り人2人が海に投げ出され、このうち1人が夫婦岩付近で救助を求めていると、海水浴場の監視員から通報があったと想定。
 通報を受け消防は海岸から救命艇で、海上保安署は「たつぎり」で現場へ急行。ドローンや遠距離まで届く無線など、雨が強まる中、それぞれの資機材で互いをサポートした。海上に浮かんでいた1人は海岸へ、水中にいた1人は直江津港へ搬送し、救急隊に引き継いだ。
 上越消防署の横田里美署長は「互いの資機材の違い、特長を捉え、迅速な救助を心掛けていきたい」と話した。上越海上保安署の青木弘市署長は海水浴の注意として、必ず管理された場所で泳ぐ、子どもから目を離さない、新型コロナの感染拡大に注意―の3点を挙げ、「消防と協力して、もしもの時に向けて万全の態勢で備えていきたい」と語った。
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