中国中部の「外に向かう空の道」:アジア最大の貨物専用空港が開港

鄂州花湖空港

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【鄂州(中国)2022年7月15日新華社=共同通信JBN】中国中部の湖北省鄂州市で、アジア初、世界でも4番目となる貨物専用ハブ空港「花湖空港」の運用が7月17日に開始される。鄂州を出発した旅客や貨物は一晩で全国に、2日で海外の目的地に到着できる。

鄂州花湖空港は、貨物ハブ、旅客輸送支線、公共プラットフォーム、貨物運航基地として位置づけられている。2014年の予備計画から2022年の完成・運用まで、8年の歳月をかけて開発された空港である。Ezhou Converged Media Centerによると、空港プロジェクトの投資総額は308億4200万元で、プロジェクトパッケージは空港プロジェクト、積み替えセンターとSF航空基地プロジェクト、石油供給プロジェクトの3つで構成されている。

2015年8月、湖北国際物流センターハブ・プロジェクトが湖北省のトッププロジェクトになった。2020年9月17日、湖北省と中国民用航空局は武漢で実務会議を開催した。双方は、武漢天河空港を中部地区の国際ゲートウェーハブとし、鄂州花湖空港を一流の航空貨物輸送ハブとすることを共同で推進し、湖北省の「外に向かう空の道」を作るために、この2空港による旅客航空と貨物航空のダブルハブ形成を決定した。

鄂州花湖空港は、2025年には100万人の旅客来場者に、貨物と郵便は245万トンに対応できるよう設計されている。飛行場基準コードは4Eである。その段階では、東西2本の長距離平行滑走路と誘導路システムが建設される。滑走路の長さは3600メートル、幅は45メートルで、滑走路の間隔は1900メートルである。

また、70万平方メートル近い面積の貨物輸送トランジットセンター、1万5000平方メートルのターミナルビル、124の駐機スポットも建設され、米国のメンフィス国際空港に匹敵する規模になる。

空港での試験飛行は3月末に実施され、7月中旬に運用がスタートした。貨物機能は11月末に全面稼働する予定。

Hubei International Logistics Airport Co., Ltd.によると、空港の運用開始後、中国の経済総体の90%、人口の80%が1時間半のフライト圏に入った。花湖空港は、旅客輸送の初期段階では鄂州から北京、上海、深セン、アモイ、昆明への7路線9就航都市の航路を開設する。

貨物輸送について、鄂州花湖空港はまず国内サービスを開始し、次に国際サービスを開始する。第1段階では鄂州から深セン、上海への2路線が開設される。国際貨物輸送機能の本格稼働を受け、大阪やフランクフルトといった目的地への国際貨物路線が就航する。同空港は、徐々に世界クラスの航空貨物輸送ハブへと拡大し、中国、ひいてはアジア太平洋地域の新たな物流の一大拠点の建設に取り組む。

鄂州当局者によると、国家の重点生産性プロジェクトである花湖空港は、中国を代表して世界の航空物流競争に参入する責任を担っており、湖北省の最も重要なプロジェクトである。運用開始後、同空港は湖北省が中国の新たな発展パターンを構築する上で、先駆的エリア建設の重要な裏付けとなることは間違いない。

ソース:Ezhou Converged Media Center

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