大雨の爪痕深く 堤防決壊の宮城・出来川 広範囲で水田冠水 復旧のめど立たず

15日からの記録的な大雨で、宮城県内では2つの川で堤防が決壊しました。涌谷町と美里町の境を流れる出来川(できがわ)は17日も現場に近づけない状態が続いています。

岩附真結子リポート「決壊した堤防から今も水が流れ込んでいて、川の手前に広がる水田一帯がかなり広範囲にわたって水に浸かっています」

涌谷町と美里町の境を流れる出来川です。約50メートルに渡って堤防が決壊し美里町側を中心に被害が出ています。

近くの住民「うちは床上まで水入ってますね。田んぼもやってるんですけど、どうしようもないですわね、こうなるとね」

出来川は下流で江合川と合流しますが、江合川の水位が高いため合流地点の水門を閉じていることから、地元の人の話では出来川の水位は16日夜からほぼ変わっていないということです。

岩附真結子リポート「決壊した地点から南に5キロほど離れたところです。この時期は水田に稲が育っていますが、あたり一面見渡す限り水に浸かってしまっています」

流域では排水ポンプ車で水を川に戻す作業が行われていますが、応急復旧工事については堤防が決壊した部分に近づけないことからいつ着手できるか不透明な状況となっています。

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