<ランチ>メニューは日替わり 川口の古民家に集う「おふくろ」旬の野菜を主役級に らんちカフェ木ぐらし

木ぐらし弁当

 埼玉県川口市安行の県立花と緑の振興センター前を西へ十数分、林の中の小道から見える「らんちカフェ木ぐらし」。緑陰の古民家の風格で「おふくろの味のお弁当と自家焙煎珈琲」が看板だ。

 石黒和枝さんら中高年のベテラン女性が店を支える。障害がある人も、ない人も一緒に生の舞台を見る「おやこ劇場川口」を1979年に立ち上げた創設メンバーだ。

 障害を背負い2009年に36歳で他界した長男との日々を振り返る本「たんぽぽのうたがきこえる」の著者は石黒さんと「おひさまの会」。同会メンバーの絆が店を支える。

 調理の中心は安田サキさん。珈琲焙煎は小宮冨美子さん。ともに西川口にあった障害者応援ショップ「こらんしょ」の中心メンバーだった。「旬の野菜を正面からちゃんと料理して食べる。野菜は添え物ではなくて主役級。これがうちの特徴」と広報担当の佐藤恵子さん。メニューは四季折々で毎日変わる。

 日替わり弁当はテイクアウトのほか店内で食べることもできる。この日のメニューは、豚の香り揚げ、厚揚げの肉詰めあんかけ、雷こんにゃく、小松菜ともやしのナムル、香のもの、真ん中に梅干しを置く日の丸ご飯とみそ汁。

 飲み物とセットで1200円。冷たいシソジュースも人気だ。

 【メモ】らんちカフェ木ぐらし 川口市安行944の2(電話048.229.2153)。埼玉高速鉄道戸塚安行駅から徒歩20分。営業時間は午前11時半~午後3時。定休日は水曜と日曜。

店の前で、前列左から石黒和枝さんと佐藤恵子さん。後列左から安田サキさん、小宮冨美子さん=6日、埼玉県川口市安行

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