「ふっかちゃん」紹介も 渋沢栄一ゆかりの地、800キロの距離越え交流 深谷・八基小と北海道・清水小

北海道の児童とオンラインで交流する深谷市の児童

 埼玉県深谷市出身の実業家渋沢栄一の地元、市立八基小学校(笠原直史校長、児童数126人)が、栄一とゆかりのある北海道清水町の清水小学校とオンラインで交流し、それぞれの地域の特色を紹介し合った。

 昨年11月11日の栄一の命日に同町の阿部一男町長が同市を訪れたのを機に両校で交流が始まった。同町には栄一が「十勝開墾合資会社」を設立した経緯がある。

 交流したのは両校の5年生。八基小学校は15人参加し、「学区内には栄一の生家や栄一の師でいとこの尾高惇忠の生家もあります」と土地柄を紹介。この後、班に分かれて深谷ならではの煉瓦(れんが)や市イメージキャラクター「ふっかちゃん」、「深谷ねぎ」などについて説明した。

 続いて清水小学校が寒い地方の暮らしについて紹介した。防寒対策として家の外に大きな灯油タンクがあり、窓も二重で寒さを防いでくれるガラスの小部屋のような玄関フードを玄関に付けているところもあると説明した。「スキー学習が6年生になってあります」と話すと、八基小学校の児童は一斉に「いいなあ」と声を上げていた。

 同校5年の高橋紗英さんと塩崎暖太(ひなた)さんは「雪かきスコップにはいろんな種類があって、たくさん工夫もされていてすごい」「雪が下に落ちるように屋根にも工夫をしている」と話していた。

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